2026-07-01から1ヶ月間の記事一覧
コハク酸というと、まず貝のうまみを思い出す。 ところが身体の中では、このコハク酸が褐色脂肪に取り込まれ、熱産生を動かしている。そして今回『Nature Metabolism』に掲載された研究では、その入口をマクロファージ由来のイタコン酸が塞いでいることが報…
ビタミンCは「抗酸化物質」なのか? 「ビタミンCは抗酸化物質です。」 こう教わった人は多いと思う。 もちろん間違いではない。しかし、最近の研究を見ていると、それだけでは説明できない現象が次々に見つかっている。 今回紹介する『Cell Stem Cell』の論…
低い安静時心拍は、本当に良いのか 安静時心拍が低いと、なんとなく健康そうに見える。 アスリートは心拍が低い。心肺機能が高い人は、少ない拍数で全身に血液を送れる。睡眠中の心拍が低いと、よく回復していそうに見える。実際、安静時心拍が高い人ほど死…
ビタミンEは抗酸化だけではない ビタミンEというと、まず思い浮かぶのは「抗酸化」だと思う。脂質の酸化を防ぐ。細胞膜を守る。酸化ストレスを抑える。たしかに、これはビタミンEの古典的な役割である。 しかし、ビタミンEを抗酸化ビタミンとしてだけ見ると…
だらだら食べは、腸の時計をぼかすのか 食事について考えるとき、まず気になるのは「何を食べるか」だ。 糖質、脂質、タンパク質、食物繊維、発酵食品、カロリー。もちろん、それらは重要である。ただ最近は、もう一つ気になる視点がある。それは「いつ食べ…
窓際は代謝介入か:自然光と血糖コントロール 血糖管理というと、まず食事と運動を考える。 糖質量、食物繊維、食後の散歩、筋肉量、睡眠。こうした要素はもちろん重要である。ただ、最近はもう一つの入力として「光環境」も気になっている。血糖は、食べた…
肝臓には「分泌の時間割」がある 食事タイミングというと、まず血糖値の話になりやすい。 朝に食べるか、夜遅く食べるか。食事時間が毎日ずれるか。こうした話は、血糖スパイク、インスリン、体脂肪、概日時計といった文脈で語られることが多い。 しかし、20…
ブライアン・ジョンソンの自己免疫性胃炎と、バイオハックの本当の価値 最も有名なバイオハッカーであるブライアン・ジョンソンが、自己免疫性胃炎を公表した。 公表は2026年6月末から7月初旬。本人の投稿や報道によると、正式に診断がついたのは2026年5月ら…
血糖というと、まず思い浮かぶのは食事とインスリンだろう。 糖質を食べる。 血糖値が上がる。 膵臓からインスリンが出る。 筋肉や肝臓が糖を取り込む。 この流れは、血糖調節を考えるうえで基本になる。 しかし最近、Nature Communicationsに面白い研究が出…
食事性コレステロールは本当に無視していいのか? コレステロールについては、よくこう言われる。 「食べたコレステロールは、血中コレステロールにあまり影響しない」 たしかに、体内のコレステロールの多くは肝臓でも合成されている。食事から摂ったコレス…