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書評 『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』 三戸政和

 

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 (講談社+α新書)

 
三戸政和.
 
『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』 
 
人生100年時代の個人M&A入門 (講談社+α新書) 
 
 
 
タイトルからもわかるとおり
 
これは、資本家のススメである。
 
特徴的なのは「会社を買え」というメッセージ。
 
不動産や金融資産に投資しろ、という提言はもうありふれたものだが
 
小規模M&A とくれば興味を持たざるを得ない。
 
 
 
 
著者は中小企業の事業承継を請け負う会社の社長だ。
 
荒く言ってしまえば、中小企業を買い育てて高く売る、という商売だ。
 
その経験から見えてきた世界を記している。
 
 
 
 
著者のメッセージをいくつか乱暴に要約すると
 
 
 
中小企業の社長はすごい数いて、大体が無能。
 
業務改善なんて全く為されていない。
 
自社の粗利も把握していない経営者がいる。
 
ただただ波風を立てないだけの無能な2代目が会社を継いでいたりする。
 
 
それに比べ大企業の管理職たるあなたたちはとても有能
 
あなたがフツーにやっていけば大改革になるような会社が多い
 
だから
 
なっちゃえばいいんだよ会社オーナーに
 

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ゼロから事業をスタートなんて、道のりが険しすぎる。
 
それは天才の道。酔狂の道。
 
日本には起業家を応援する土壌もない。
 
無理をするな。

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あと
 
ゼロイチでない起業をするにしても、
 
アドバイスはひとつ。
 
必ず飲食以外のビジネスにすること
 
  
この本は
 
実はとても優秀なあなたへの
 
会社オーナーのススメである。
 
対象としている年代は40代から60代、大企業の管理職クラスといったところだろうか。
 
 
以下、引用と感想。
 
孫 正義 さん が ソフトバンク から 得る 年間 報酬 は 1 億 3000 万 円 です が、
保有 する 株式 の 配当 収入 は 94 億 7900 万 円 で、
資産 総額 は 2 兆 円だそうです

 

会社から得る役員報酬は約1億。
 
株主配当が約100億で、なんと100倍の開きがある。
 
会社のオーナーであることと、会社の社長であることとの収入差がはっきりとわかる。
 
 
まずは 人通り の 少ない 路地 に 自分 の 店 を 出す こと を 考え ます。
そして、 繁盛 店 に なる 前 に 店舗 周辺 の 土地 を 安く 買い 進め ます。
その後、 レストラン が 大 繁盛 店 に なっ た と し たら どう でしょ う。
そこ を 中心 に 人 が 集まり、 人通り が 増え て いく はず です。
結果的 に、 やがて は 周辺 の 地価 も 上がっ て いき ます。

 

この発想すごい。
 
人通りの少ないところから始めるため、最初にかかるお金は少ない
 
そこから全てを得てゆく。
 
店が繁盛するのは前提、とでもいいそうなこの感覚がとてもクールだ。
 
この よう な 資本家 の 考え方 を 事前 に 理解 せ ず、 株 を 持た ない サラリーマン の「 雇わ れ 社長」 に なっ て しまう こと は おすすめ でき ませ ん。
結局 は、 株主 や オーナー の 支配 の 下 でしか 仕事 が でき ませ ん し、
遮二無二 働い て 会社 という「 箱」 の 価値 を 上げ て しまえ ば、
株価 が 大きく 上昇 し、そもそも 株式 を 購入 し て「 箱」 そのもの を 買い取っ て 資本家 になり、
最後 は 資産家 に なる という チャンス をも 失っ て しまう から です。

 

会社に貢献することで、自身はより資産家になりにくくなる。
 
なんという新鮮な投資家的発想
 
安い時に買え。買ってもないものの値段を自ら上げてどうする、と。
  
自分 の 好き な ギター 製造 の 会社 を 経営 し たい と 考え、 ギター 製造 で 事業 承継 に 困っ て いる 先 を 探し出し、 今、 具体的 な 交渉 を 始め て い ます。
 
「ギターをつくる仕事の経営をしたい」と思っている人が、
 
こういうことを思いつきますか?
 
「後継者が見つからないギター製造会社オーナーを探す」という発想
 
  
まったく の ゼロ から 事業 を 立ち 上げ 成功 さ せる 起業家 を、 私 は「 ゼロ イチ 起業家」 と 呼ん で い ます。 そうした 起業家 は、「 息 を 吸う かの よう に」 とんでも ない 仕事 を し て い ます。 ゼロ イチ 起業家 は、「 普通」 の 人間 とは 違う 世界 を 生き て い ます。
 
詳細に見ていくと孫正義さんはゼロをイチにするのではなく
 
1を10に、10を100にする経営の達人である。
 
孫さんですら、基本的にゼロイチの起業家ではない
 
ゼロイチ起業は凡人の所業ではない。
 
ゼロイチの天才は堀江貴文氏である、というところ。
 
新鮮な意見。
  
 
すき 家 や なか 卯 を 運営 する ゼンショー で、 2016 年 3月 期 の 売上高 は 約 5250 億 円 です。 一見 し た ところ 大きな 数字 の よう に 見え ます。 しかし、 外食産業 の 市場 規模 が 約 25 兆 4000 億 円 で ある こと を 考える と、 およそ 2% の シェア しか あり ませ ん。   さらに、 外食産業 の トップ 10 企業 の 売り上げ を 合計 し ても 2・2 兆 円、 全体 の 10% 程度 の シェア にしかなり ませ ん。 独占的 な 企業 が ない という こと は(略)
 
「独占的企業がない」ということが「レッドオーシャン」の具体的表現だ。
 
飲食店経営は血で染まったレッドオーシャンの最たるエリア。
  
 
 
一度 流行り の イタリアン が できれ ば、「 この 地域 は イタリアン が ウケる」 と 評判 が 立ち、 似 た よう な 店 が 乱立 する のも よく ある 光景 です。 東京 の 青山 や 六本木 が まさに それ。
欧州 などは 飲食店 の 過当競争 を 避ける 工夫 を し て い ます。 厳格 に ライセンス ビジネス 制 を 敷く など し て 行政 が〝 参入 障壁〟 を 作っ て いる の です。
飲食店〝 以外〟 を おすすめ し ます
 
 
こんな強いひとことを発してしまうなんて、著者が今まで現場で何を見てきたか、推して知るべしという感じ。
 
飲食店経営は経営の達人が最後に腕試しを楽しむフィールド、とでも思っておこうか。
  
 
日本の一般企業に勤める多くの方は 、売り上げ機会をロスすることは 「罪悪だ 」と叩き込まれています 。
 
これは何を言っているかと言うと
 
「売り切れを出す」という売り方について。
 
売り切れ続出の人気店って、それでもお客さんが並ぶじゃないですか。
 
売り切れを出すことが悪だというのは思考停止だということ。
 
売上機会ロスが悪だとは限らない!
 
店が主導権をとる形があっていい
 
 
1位 将来の業績低迷が予想され 、事業承継に消極的 5 5 ・ 9 %
 
会社の後継者が見つからない理由ランキング。
 
これすごくわかる個人的に。
 
やはり多いんだね。
 
 
 オ ーナ ー社長が会社を売ることは 、 〝身売り 〟といわれ 、ネガティブなイメ ージがつきまとう時代が長く続きました

 

なるほど。
 
まぁ、いかにもそんな感覚を持っていそうだ。
 
  
 
 
中小の社長は無能。
 
大企業の管理職は有能。
 
そのギャップに、価値が潜んでいるかもよ?
 
後継者不在の時代に入ったことだし、
 
具体的には小さな会社の買収とかどう?