はじめに
身体の再起動のペア本です。
こちらの本も半分は対談形式です。
エネルギーカウンセラー佐藤界飛氏との対談となります。
本書の核心
まず、この本の根幹を為すアイデアを解説します。
健康の定義
W H O (世界保健機関 ) ( * 4 )は 、健康の定義を次のようにしていました 。身体的 ( p h y s i c a l )健康 、精神的 ( m e n t a l )健康 、社会的 ( s o c i a l )健康です 。これはおわかりになると思いますが 、いわゆる身体の健康と心の健康 、そして社会性について定義されています 。しかし 1 9 9 9年 、二十世紀も終わりに近いその年に 、これら三つの健康に加えて 、 W H Oは 「霊的 ( s p i r i t u a l )健康 」を加えたのです 。
なんと、国際連合の専門機関であるWHOが、霊的健康というワードを用いて、健康を定義しているのです(しかもずいぶん前に)。
フィジカルな健康とメンタルな健康は、わかります。日常言語です。
ソーシャルな健康は、わかりますか?
近年、健康に大きな影響を与えているのは社会的な要素だと明らかになっているのです。
参考にパレオさんのブログ記事をどうぞ。
ここまではOKですね。
そして最後に、この本の核心である霊的健康です。
魂を著者はどのようなものだと表現したか。
魂とはOS(オペレーティングシステム)である
身体というハードウェア、脳というCPU、そして魂というOS。
OSは、ほとんどの人がその存在すら認識していません。
であるにもかかわらず、システムを動かしているのはOSなのです。
CPUはただ指令を受けて計算するだけです。
プログラムを、アプリを、走らせるかどうかを判断するのはOSです。
CPUはではありません。
また、OSはメンテナンスやアップデートが必要です。
魂も同様だということです。
イメージできたでしょうか?
ここが、読み飛ばしてしまいそうでありながら、本書の核を為すアイデアです。
このイメージを読み取るだけでも、本書を読んだ価値はあります。
デジタルに強い人ならとてもわかりやすい例えです。
確かに、魂とOSは非常によく似ているのです。
どこにOSがあるのと言われても指し示すことができません。
CPU(脳)に判断を仰いではいけないのです。
判断を下すのはあくまでOS(魂)なのです。
そして魂の健康とは、どうすれば保つことができるのか。
瞑想が答えのひとつであることには疑いの余地がありません。
以上が、この本の核心です。
魂とはOSであり、魂の健康なくして本当の健康はありえない。
要約or解説
では以下で私的なアンダーライン箇所の要約or解説をしていきます。
心と内臓
心と内臓は深い関係にある
心と内蔵につながりがあることは私も確信しています。
私の持論として消化器系が弱い人は必ず内気な性格になります。
心疾患系で亡くなるタイプの人は、問題行動が多いです。
穏やかで優しい人は呼吸器系の疾患で亡くなっているイメージです。
分子的なメカニズムの解明を待つ必要はないのです。
シンプルに考えればいい。
心や性格と内臓はリンクしているのです。
内蔵を大切にする最大の方法は食生活の改善です。
内蔵を差し置いて、心だけきれいにしようったって、現実にはそうはいかないのです。
ノイズを少なくするために情報を遮断する
「デジタル断食」という言葉が一般レベルでもちらほら出てきています。
私の知る限りでは、一番早くデジタル断食を始めたのは著者です。
さすがの先見性だと毎度ながら驚かされます。
しかし、このデジタル断食に関しては、ちょっと考える必要があります。
頭のノイズを消すために、情報を遮断するというのは、私はある意味、反対の立場です。
この言葉を鵜呑みにすると、もともと大して勉強していない人が、ますます勉強しなくなるように思うのです。
それを情報断食だとか名付けて、満足されても困ります。
実際には、圧倒的な勉強量だけが、知識の整理を可能にするのです、
そして、知識の整理こそがジャンク情報をはねのける唯一の方法です。
圧倒的な知識量があってこそ取捨選択が可能になるのです。
情報に踊らされる原因は、情報過多ではなく、情報不足、勉強不足です。
ますます情報を減らしたところで、さらに危険が増すだけです。
膨大な知識を得、知識体系が出来上がった後の、情報のシャットアウトはごくごく自然なことです。
大前提として、著者は半端ではない勉強家です。
膨大な本を読み、多くの専門家にインタビューし、日々ありえない量の移動をこなしながら、自分自身の身体でも学んでいる。
そこから出てくる「情報断食」という言葉を、都合よく受け取ってはいけません。
確かに、誰かの意図のもとに断片化された情報に中途半端に触れるくらいなら、一切の情報に接しないほうが心穏やかでいられるとは思います。
しかし、そんなことは現実的ではないのです。
香りによるホルミーシス
「好きな匂いをしばらく嗅いだら、一瞬嫌な臭いを嗅ぐ」
という手法が紹介されていました。
これはホルミーシスです。
短いストレスによって身体を活性化させる手法です。
温冷シャワーやポリフェノールや、考え方によっては筋トレもそうです。
一時的にストレス(や毒、や負荷)を与えることで、機能を高めるということです。
ずっと好きなアロマを嗅ぐだけでなく、嫌な臭いも一瞬嗅ぐ。
面白い手法だなと思った次第です。
ヒノキのフィトンチッド
ヒノキのフィトンチッドを嗅ぐとそれだけで軽い瞑想状態に入る
ここでも、森林浴のすすめです。
大自然の中にいるだけで、人は軽い瞑想状態になれるのです。
また、新しい知識として、
植物の活動が活発な早朝がもっとも望ましい時間帯 だと学べました。
お金持ちは朝日を浴びる習慣があるとよく聞きますが、
答えはこのあたりにあるのかもしれません。
これも先程言いましたが、シンプルに考えればいいと思います。
早朝の光で体内時計が・・・とか、
朝の空気は植物の力で清浄であって・・・とか考えなくてもいいです。
早朝という時間帯にはすごいエネルギーがある、ということです。
高城剛のバランス感覚
化学物質を摂らない代替医療を重視しながらも 、最新のテクノロジ ー満載の精密機械で検査を受けるようなことが 、二十一世紀のバランスだと思います
大好きな部分なので、まるまる引用しました。
このバランス感覚、最高です。
なぜかこのあたりの話になると、だいたいの人は極端なのです。
まったく学ばない一般人か、どちらかに強く偏った変わり者ばかりです。
結局どちらも情報不足・勉強不足なのです。
結局楽はできないのです。
実直に学んでいくことです。
どちら向きで眠るのがよいのか
西枕は眠すぎる
西枕は、不眠症の方には向くのですが、一般の人には眠りの力が強すぎて不向きだそうです。
また、枕元に磁力のあるものを置かないほうが良いとのこと。
初耳でしたので、小ネタとして紹介しておきます。
おわりに
最後に、著者のメッセージです。
楽(ラク)と楽しいは反語
「楽しいこと」を探しましょう。
ラクなことの中に、楽しいことはないのです。
ラクを求めるのは脳でありCPUですが、
魂は「楽しい」を求めているのです。
SOUL RESET 魂の再起動 魂の声に耳を澄まし、未来を見通す方法
- 作者: 高城 剛
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2012/04/12
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