「健康診断で血圧が高いと診断された。現在減塩中・・・」
「熱中症対策で塩飴をなめさされるけど、大丈夫なのかな?」
「本屋で塩が足りないという書籍を見かけた。もう何が何だかわからない」
今回は『塩』について。
食生活において、減塩すべきなのか否か。
結論を述べますと
はっきり言い切れない
もしくは
ケースバイケース
というのが現状だろうと思います。
かといってじゃあ何も気にしなくていいとは言えません。
逆にむしろ踏み込んで勉強しなければならないということです。
ここでは私なりに、塩にまつわる健康情報をいくつかピックアップしていこうと思います。
そしていくつかの指針を示すことができればと思います。
減塩否定派
例えば『日本人には塩が足りない』。
昔読んだ本なので若干うろ覚えですが、著者はマクロビオティック系の方。
特に朝方の塩分摂取が大事で、逆の働きをするカリウムを多く含む果物は朝は食べないほうが良い、という考え。
あと精製塩ではなく天然塩でなければダメだという考えですね。
朝は塩分を摂ったほうが良いというのは私も体感的に賛成の立場です。
夜の残り物のお肉なんかを朝食べると異常においしいって経験ありませんか?
あれは、朝に体が塩分を求めてるからだと思うんですよね。
天然塩がいいというのも特に反論はできませんね。
私もそうだと思いますよ。
有名な石原医師も『「減塩」が病気をつくる』という本を書いていますね。
鬼のように長いレビューに内容がしっかり書かれていますので、アマゾンレビューを読むだけでも十分かなと(笑)
ボディビルダーの意見
当ブログおなじみの山本義徳さんの意見はどうでしょう。
山本さんの意見も「むしろ塩不足に注意」というものです。
上記医師のようにボロクソに言う感じではなく、
日常的に運動量が多く、汗を多く書くトレーニーは、十分に塩分を摂ったほうが良い、ということのようです。
人体は塩の排泄能力を十分に持っているし、多くとっても問題ないと。
もし塩分過剰が心配なら、カリウムの多い食品を多めにとり、水を多めに飲むことを推奨しています。
塩で高血圧については彼も否定的です。
「塩分感受性」に問題のある2割程度の人にのみ関係してくるとのこと。
科学的知識が半端じゃない山本さんが言うわけなので、まぁ間違いないんだろうなと思う次第です。
パレオさんの意見
もうひとりの科学マニア(?)論文マニアのパレオさんの意見はどうでしょう。
パレオさんは塩に対して基本的に否定的です。
塩を摂りすぎすると体が老化するしアレルギーもヒドくなるし……という怖い話 | パレオな男
なぜ人間は塩で太るのか? 塩分の多い食事は摂取カロリーを11%も増やす | パレオな男
塩分の摂り過ぎはアンチエイジングにも悪影響がデカいですよーという話 | パレオな男
ただ、山本氏と違って主眼を免疫系においている感じです。
パレオさんがアレルギー体質なのが大いに関係しているでしょう。
観点が異なる印象ですね。
山本さんと共通するのは、カリウム摂りましょうってところですね。
なんとかまとめてみる
さぁややこしくなってきました。
個人的に思うとりあえず押さえとくべき知識を箇条書きしてみます。
・WHOは一日5g以下を推奨している
・日本の厚生労働省は男性8g女性7gを推奨
・ある実験では7.5g~17.5gの範囲が死亡率が低い
・免疫系に関しては~7g程度が望ましい結果が多い
・汗で塩分を失う量は結構多いので不足に注意
こうしてみてみると、いろんな意見がありながらも、意外とある程度は答えが見えてきますね。
大枠としては
・摂取量が少なすぎても多すぎても害が大きい
・アレルギー体質の方はやや少なめが望ましい
・トレーニーなど日常的に汗を多くかく人は不足に注意
・夏場は汗を多くかくので不足に注意
・冬場は汗をかきにくいので過剰に注意
といったところでしょうか。
ですので、私の結論といたしましては
・各機関の推奨摂取量を意識しつつ
・食品にどれくらい塩分が含まれているか意識しつつ(普通に外食してたらかなり多めになるよ!)
・自分がアレルギー体質かどうか、日常的に汗をかくかどうかを考慮しつつ
・できれば天然塩を使い
・できれば朝に多め夜に少なめに摂取し
・摂りすぎたならカリウムを意識的に摂取するか、水を飲んで汗をかくかで調整する
ソウイフモノニ
ワタシハナリタイ
みたいな感じでしょうかね。
う~ん難しい。
あんまり減塩は意識しない代わりに運動量は多めにして野菜・果物(カリウム)はしっかりとる。
ってくらいが自分には合ってるやりかたかな。
P.S
バルクアップ期のトレーニーにはやっぱり和菓子が向いてますね。
コンビニおにぎりは塩分多い!