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【読書記録】億までの人 続き2

>> 億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド

「やっぱりそうだよね!」と思ったところがあったので、ここに書いてみる。

「お金持ち=三つ星レストランの常連」とは限らない

という小見出しのところで紹介されていた、近年の超高級レストランのビジネスモデルについてこんな説明がある。

(筆者要約)近年の予約困難高級店はカウンターのみのこぢんまりした店を作って、最小のコストで回す。

「「わずかにでも」」有名店で働いたことのあるシェフを起用し、プレオープン等プロモーションを打ちまくって

もう店のオープン前に1年くらい予約を埋めてしまう。

そうすると最初からバッチリ希少性が生まれ、有利なバイアスがかかると。

これはまさに「わざと行列ができるように店を拡張しないで、人気店だとアピールする手法」の高級バージョンだ。

「行列」という空間軸ではなく、「予約」という時間軸にズラッと並ばせるわけである。

そうなると大して美味しくなくても美味しく感じ(笑) 高い会計もむしろステータスに感じ(笑) 希少だからと帰り際にまた予約をしてしまう(笑)

そして私が「そうそう!そうだよね!」と思ったのはこの次の行動だ。

予約権を持っていることに対する承認欲求充足のためにレビューでも高得点をつけてしまい、さらにお店の人気が高まる…というスパイラル

これはずっと思っていて。

高級店のレビューはアテにならないんだろうな、と。

だって客は食べる前にすでにイキっているのだから。

いい店で食べているワタシをアピールしたいのだから、高くレビューするのは当たり前である。

海外旅行に行った人が日本を腐し・行った国を持ち上げるのと似たようなものか。

逆に大衆によく知られたチェーン店などは、レビューはめちゃくちゃ辛口になる。

カラクリは同じ(?)で要は人の心理だ。

有名なものにケチをつけることでイキる人は山のようにいる。

「自分はモノをわかっている」と最も安易にアピールできる方法のひとつだろうからね。

まともに評価できればチェーン店というのはめちゃくちゃ優秀に決まっているが。

現に圧倒的な結果を出しているのだから。

もちろんそうじゃないパターンもいくらでもあるだろうが、ざっくりの傾向として間違いはない。

そしてちゃんとイキリ合気道でうまいこと商売されているわけだ。

全然それで構わないけど。

ここで言いたいのは、「高級店のレビュー」と「芸人の食レポ」ほどアテにならないものはないという1点だ。

あ、なんか別の私情が混ざっちゃった。

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