しばらくアイソメトリクスを独立したトレーニングとしてやっていた。
ウォールシット(空気イスみたいなやつ)など、関節をほとんど動かさずに筋肉へ力を入れ続けるトレーニングである。
始めた理由の一つは血圧。
アイソメトリックトレーニングには降圧効果があり、大規模なメタ解析でもかなり良い成績を出している。特にウォールスクワットは、血圧を下げる運動として実際に研究されている。
血圧や脈拍のデータを3ヶ月ほど記録し続けたところ、月平均で2〜3mmHgほどの改善がみられたようにも見えた。
アイソメトリクスで血圧は改善するかプロジェクト、完遂とする。RCTも4〜6週の研究だし、完全に上等。
— サカト (@Sakato0) August 15, 2026
キモチ改善してる感あるね…というか既にあまりにも正常だったというオチ。オマケの心拍低下もなし。 pic.twitter.com/ezOh1QrN3q
※画像はAIにまとめてもらったものなので少し変な部分がある
ただ、自分でしばらく続けてみて思った。
これを独立した健康習慣として持っておく必要はあるのか?
やることが一つ増えるわりに、自分ではそこまでの大きな変化を感じなかった。
そこで最近、考え方を変えた。
やめるのではなく、筋トレに吸収する
アイソメトリック収縮そのものを否定する必要はない。
筋力も筋肥大も起こるし、レビューでは長い筋長で行うアイソメトリックトレーニングの方が、短い筋長で行う場合より筋肥大に有利な可能性も示されている。
ならば、
健康法として別にやるのではなく、普通の筋トレの中で使えばいい。
この方が俺にはしっくりきた。
例えば山本義徳さんの「山本式3/7法」。
ここは少し面白い。
元になった3/7法自体は山本さんのオリジナルではなく、少なくとも2016年にはLaurentらが研究している。
3回、4回、5回、6回、7回とレップ数を増やし、その間に15秒の短い休息を入れる。
2019年には、この3/7法を12週間行った研究でも筋力・筋肥大への効果が報告された。
そして山本式では、この15秒を単なる休息にせず、筋肉を収縮させた位置やストレッチされた位置で静的に保持する。
つまり、
動かす → 止める → また動かす。
動的な筋トレの中に、アイソメトリックな刺激を組み込んでいる。
これなら、わざわざ「今日はアイソメトリクスの日」を作らなくてもいい。
最後に少し足すのもいい
脚トレの最後にウォールシット。
腹筋や体幹トレーニングの最後にプランク。
こういう使い方も気に入っている。
器具はいらないし、重い重量をさらに追加しなくても局所に刺激を足せる。
重いセットをもう一つ追加するのとは違った形で、最後に少し刺激を足すことはできる。
NOー血流促進による回復やパンプ的な効果も期待できるかもしれない。
健康法を一つ減らせた
この決着が結構気に入っている。
アイソメトリクスをやめたわけではない。
独立した健康法として扱うのをやめ、筋トレの技法として吸収した。
健康について調べていると、やることは際限なく増えていく。
筋トレ、有酸素運動、ストレッチ、アイソメトリクス、その他いろいろ。
全部を別々の習慣にしたら、生活そのものが健康法で埋まってしまう。
新しい健康法を見つけることだけが進歩ではない。
既にやっていることの中へ統合して、やることを一つ減らす。
最近は、こういう進化の方が気に入っている。
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References
- Exercise training and resting blood pressure: a large-scale pairwise and network meta-analysis of randomised controlled trials
- Reductions in systolic blood pressure achieved by isometric handgrip and wall squat exercise in hypertensive adults
- Isometric training and long-term adaptations: Effects of muscle length, intensity, and intent
- A new training method for strength and hypertrophy: the 3/7 method
- Efficacy of a new strength training design: the 3/7 method
- 山本式3/7法(永岡書店)