どうもサカト(@Sakato0)です。
まずはこちらのツイートをご覧ください。
給食を全部ビーガン料理にすればよい。そうすればイスラム教徒もヒンズー教徒もユダヤ教徒も仏教徒も、卵アレルギーの子も牛乳アレルギーの子も魚介類アレルギーの子も困らない。
— 井上太一 (@OohimeSoukyok) December 18, 2019
現在の標準的な食事は多くの人々の思想信条体質に反する。価値観の押し付けはやめよう。https://t.co/6CAytjdm04
(おそらく)ヴィーガンの方が、「給食をヴィーガン料理にすればいい」と提案しているツイートです。
これがちょっと燃えているようでして、1000くらいのリプライがついています。
炎上中です。
この炎上ツイートのリプライを眺めていると
私○○アレルギーなんですけど!?
という報告が相次いでいます。
これがちょっと「食物アレルギー勉強会」とでも言えそうな状況で、面白くて。
『給食とアレルギーの問題』というのは確かに現代的なテーマですし、私の思いつきも合わせて、ちょっとご紹介できればなと。
各自!ヴィーガン食のアレルギー報告!
まずは小麦アレルギー。
そうですよね植物ですもんね。
ソバ・大豆・ピーナッツ。
このあたりはまだ有名どころですし、詳しくは後述しますが「食品アレルギー」の範疇です。
ここからは、更に範囲を広げて「口腔アレルギー」にまで、申告が広がります。
キウイ・シイタケ・タマネギ・マツタケ・トマト・いちご・スイカ・ピーマン・ナス・メロン・パイナップル・柑橘類・米。
うわ~、たくさんありますねぇ。
厳密には IgE 抗体が関わるアレルギー、 IgG 抗体が関わるアレルギー、反栄養素による炎症や口腔アレルギーなど、いろいろごっちゃになってはいますが。
あとちょっと変形としてこんなものも。
アレルギーではなくて、宗教のほうです。
「ヴィーガン食にすれば各宗教の人が困らない」と言っていますが
教義として禁止されている植物もある。
普通に困りますね。
そして花粉症。
花粉も、植物が放つタンパク質です。
やっぱり、植物でアレルギーになっとります。
いくらでも反論が出てきますね。
ヴィーガンのこのツイートを、ちゃんと反論してみる
このツイートに、きちんと反論してみましょう。
もう一度ツイートを確認してみます。
給食を全部ビーガン料理にすればよい。そうすればイスラム教徒もヒンズー教徒もユダヤ教徒も仏教徒も、卵アレルギーの子も牛乳アレルギーの子も魚介類アレルギーの子も困らない。
— 井上太一 (@OohimeSoukyok) December 18, 2019
現在の標準的な食事は多くの人々の思想信条体質に反する。価値観の押し付けはやめよう。https://t.co/6CAytjdm04
一息でいろいろ言っていますが、このツイートの主張は実は 3 つあります。
- 1:ヴィーガン食で、宗教によって食のタブーがバラバラであることを統一できる
- 2:ヴィーガン食で、全ての食物アレルギーが解決できる
- 3:単一の給食しか選択できないのは、食の価値観の押し付けである
ちょっと私が勝手に補足している感もありますが、おおむねこういう主張だと思います。
食のタブーを統一できる?
食のタブーについてはこちらのツイートで終了の模様です。
たとえ野菜であっても「イスラム教徒以外の人が調理していたら」アウトなようです。
この時点で、ヴィーガン料理にしたところで給食員さんがイスラム教徒じゃなかったら、みんな困ります。
残念でなりません。
食物アレルギーをなくすことができる?
では、ヴィーガン食で食物アレルギーをなくすことができるのか。
もちろん、できません。
前段落でさんざん反論を見ましたね。
植物性であってもアレルギーはいくらでも存在します。
ちょっとお勉強。
タンパク質はどんなものであれ「未消化」で吸収されるだけでも炎症の恐れがあると言えます。
消化し切れていないタンパク質を、免疫系が「異物」とみなして攻撃してしまうわけです。
穀物にも果物にも野菜にも、微量のタンパク質が含まれます。
たとえば小麦アレルギーは小麦に含まれるタンパク質の「グルテン」が問題である可能性が高いです。
ですので繰り返しになりますが、たとえヴィーガン食であってもアレルギーと無関係ではあり得ません。
さらについでなので「食物アレルギーと口腔アレルギーの違い」なんかも学んでおくと良いかもしれません👇
食物アレルギーは「消化できなかったタンパク」が体内で起こす炎症です。
一方、口腔アレルギーは「消化前のタンパク」が口腔粘膜に対して起こす炎症で、花粉症との関連が示唆されています。
アレルギーを完全にクリアする給食はこれだ
と、ここまで極端にしなくても大丈夫です。
良いやり方があります。
アレルギーになりようがない(限りなく安全)のは思うに、脂質。
そしてピュアなアミノ酸です(次点としてピュアなブドウ糖)。
脂肪は最も重要で最も炎症性がない主要栄養素
引用:デイヴ・アスプリー. シリコンバレー式 自分を変える最強の食事 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1010-1011). Kindle 版.
となると、給食は 『水・EAA・MCT』もしくは『水・EAA・デキストリン(糖質)』あたりからの選択になります😂
EAA は必須アミノ酸、いわばすでに消化済みのタンパク質です。
これならアレルギーはあり得ません。
もちろんデキストリンの方は糖化からの炎症が起こりますから、より完璧なのはMCTのコースです(ま、ケトーシス状態である前提ですが)。
さらに各種微量栄養素をサプリの追加で補えば最高ですね。
解決です!
もちろんこのヴィーガンさんの流儀に則って、「アレルギーを単一メニューで解決」しようとするのならばの話ですが😃
あとがき
あえてスルーしてましたが、このツイートにはもうひとつ主張がありましたね。
「単一の給食しか選べないのは価値観の押し付けである」です。
私は、この主張自体は間違いだとは思いません。
『思想信条体質』に合わせて「いくつもの選択肢を用意すべき」という意見はまぁ、正論でしょう。
もし書き出しが
「給食はヴィーガン料理も選べるようにして欲しい」
だったらまだこの点はまともな主張だったのですが。
結果、見事にコンプリートで全部ダメです。
「価値観を押し付けているのはお前だ」というリプライを多くみかけましたが、「価値観」といえる水準にそもそも達していない。
単なる勉強不足です。
ツイート主は別にそんなに悪いことをしたわけじゃない。
フツーに、ちゃんと勉強しましょうという話。
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