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「高血糖」で筋肉が減るメカニズム【糖尿病なのに筋肉が減らないマウス!?】

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こんにちはサカトです🙂

今回はこちらの記事について。

糖尿病で筋肉が減少するメカニズムを解明 | Research at Kobe

「高血糖が」筋肉の減少を招く、との研究結果です。

これはけっこう凄いことではないでしょうか。

これまでの糖尿病による筋肉減少の提唱されたメカニズムはだいたい以下のような内容ではなかったでしょうか?

  • インスリンが効かなくなることにより同化が弱まる
  • 糖新生が活発になりタンパクが分解される

や、違うのかもしれませんが^^,

今回の研究ではこのどちらでもないわけです。

インスリンやグルカゴンの作用ではなく「高血糖」そのものが原因で筋肉が減っているのです。

詳しくは記事を読んでもらえばいいですが「筋肉減少に関わる転写因子KLF15の特異的ユビキチンリガーゼとみられるWWP1が高血糖により減少する」ということのようです。

ニホンゴ難しいですね。

「高血糖→WWP1減少→KLF15増加→筋肉減少」という経路が存在するということです。

おもしろいですね。

「カーボ(糖質)をたくさんとってインスリンを効かせて筋肉を大きくする」のがボディビルの基本にも関わらず、この発見です。

私の中にはそれら一見して矛盾する現象に対する説明がありますが、ここでは述べません。

ま、これはまだマウス実験レベルですけどね。

とはいえKLF15をノックアウトしたマウスは糖尿病であっても筋肉があまり減らない、というのは素晴らしい発見だと思います。

いずれにせよ、高血糖にはご注意!ですね。気をつけましょう。

それではまた。