ダイエットに良い水って何だ?
コントレックスという水が売られています。
ダイエットに良いという意見をよく見かけるのですが、私としては「?」です。
「ダイエットに良い水」という意味がわからない・・・。
ので、ちょっと調べてみることにしました。
検索上位サイトを見てみた
こちらのサイトで解説されている、コントレックスの「人気の理由」をちょっと読んでいきましょう。
・ダイエット中の栄養補助になる
・便通がよくなる
・カロリーゼロ
・流通量が多く、値段も手頃
とのことです!わぁ~・・・すごいです~・・・と思ったけどちょっと待って下さい。
なんか、いろいろツッコミを入れられそうな気配を感じます(笑)
というかすでに「ダイエットになる」とは言ってないですね!
「ダイエット中の栄養補助」という言い方で逃げているようです。
ではちょっとひとつづつ、見ていきましょうか。
ダイエット中の栄養補助になる
まぁ、上記のとおり、すでに「ダイエットにはならない」と認めた言い回しですが・・・。
とりあえず置いておきます。
他にも「同じ水分を摂るのであれば少しでも栄養価の高いものを」と書かれています。
うん、なるほどですね。これがダイエットの栄養補助を指しているのですね。
ただ「栄養」と一口に言っても膨大な種類がありますよ。
ビタミンA・B・C・D・E ・・・
ナトリウム・カリウム・亜鉛・銅・鉄・カルシウム・マグネシウム・セレン・クロム・・・
糖分や食物繊維、脂肪やタンパク質だって栄養です。
さて、具体的にはどの栄養素のことを指しているのでしょう?
・・・ん?これだけですか?
書いていないだけかもしれない、他のサイトをあたってみます。
Contrex(コントレックス)(1.5L)|コントレックス |
コントレックス/Contrex | ミネラルウォーター・炭酸水を比較
う~ん・・・どうもこれだけの話らしい。
ということは、コントレックスに豊富に含まれるのはカルシウムですねぇ。
マグネシウムも多少入っていますが、圧倒的にカルシウムが多い。
じゃあ、この「栄養」はカルシウムを指しているわけですね・・・。
カルシウムといえば、注意しなければならないことがあるんです。
それは、カルシウムとマグネシウムの比率です。
こちらの記事でも言われているように、カルシウムとマグネシウムの体内での比率は2:1に保たれています。
牛乳はカルシウム:マグネシウム=10:1の比率となっており、それによって身体は相対的なマグネシウムの不足を引き起こすのです。
これはいけませんよ。
えーと、コントレックスではどうだったでしたっけ・・・?
234mgと37mgです。
約6:1の比率です。
ということは、牛乳ほどではないが、多飲すればカルシウムが多すぎてマグネシウム不足を引き起こす可能性があるということですね・・・?
牛乳と違って水はたくさん飲むことができますよね。
いくらコントレックスが飲みづらい水であるとはいえ、追い詰められた女性が(?)ダイエット目的で無理にガブガブ飲むことは有り得ます。
これはちょっと危険じゃないですか?
「同じ水分を摂るのであれば少しでも栄養価の高いものを」
なんて言ってましたが、これでは意味がないどころか害がある可能性がありますよ。
そもそも「栄養価」といってもカルシウムとマグネシウムだけじゃあ・・・ちょっと大げさすぎですね。
便通がよくなる
確かにマグネシウムは病院で下剤として処方されるほどのものですから、これは正しいです。
しかし、先の言い方をあえて借りるなら
「便通を良くしたいのであれば少しでも効果の高い」ちゃんとした下剤や便秘薬を飲めば良いのではないでしょうか?
わざわざ水で便通を良くする必要はないと思いますが。
しかも相対的なマグネシウム不足のリスクを負いながら、ですからね。
カロリーゼロ
水はどれもカロリーゼロですよ?
コントレックスに特有の性質ではありません。
「牛乳からカルシウムを摂ろうとしたら一緒にカロリーを摂ってしまう(だからカロリーゼロのコントレックスが良い)」とのことですが、いつからカルシウムを摂るのが目的になりました?
カルシウムがダイエットに効果があるのかどうかは知りませんが、
1.もしダイエットのためにカルシウムが必要なのであれば、マグネシウムとの比率が考えられたちゃんとしたサプリメントや食事から摂取するべきです。
2.もしダイエットのためにカルシウムが必要ないのであれば、上記の理屈が無意味なことは明らかです。
ですので、何らコントレックスのメリットの説明になっていませんよ。
流通量が多く、値段も手頃
そうですね。
しかし、エビアンもボルヴィックもクリスタルガイザーもその他日本のミネラルウォーターも同じく、流通量が多く、値段はもっと手頃ですが。
さらに、水道水を浄水器にかけて飲むことを考えれば、日本の上水道すべてが該当しますから、その流通量は比べ物になりません。
何らコントレックスのメリットの説明になっていません。
さぁ、栄養的なメリットは無いことがわかりました(笑)
いや、まだまだ、すごくおいしいだとか、料理に使えるだとか、そんな理由があるに違いない!
と、思ってとりあえず「コントレックス 料理」で調べてみると…
「コントレックスが大量に余って困ってます」
「身体が受け付けませんでした」
「この水でご飯を炊けますでしょうか?」
みたいなのばかりでワロタ。
で、基本的には何にも合わないとの回答!
そりゃそうですよね、日本の料理は軟水を前提に発展してきているわけですから。
硬水の国には硬水の国なりの料理があるはずですよ。
ですので、私の唯一見出したコントレックスの価値は、本場イギリスのお紅茶です!(笑)
イギリスは硬水ですから、本場の紅茶は硬水を使って淹れているわけですよ。
ですので、本場のお紅茶にこだわるのなら…コントレックスを使ってお紅茶を淹れてみるのはアリではないかなと。
しかしそれも更にこだわるのならば(笑)
イギリスの水に比べてもコントレックスは硬度が高すぎるし、そもそもコントレックスはフランスの水じゃ…。
…ダメだ。フォローできるポイントがない。
まとめ
ダイエットという意味ではジュースを飲むよりは良いかなと。
でも水の中でコントレックスを選ぶ必要性は全くない。
そして「ダイエットにいい水」なんて、やっぱりありません!
どの観点から見ても私の人生にコントレックスは不要のようです。
普通に浄水器通した水とかの軟水を飲みます〜。
あ、水をたくさん飲むのはいいことですよ!
そのときはふつうに飲みやすい水を飲みましょうね!