「生きた酵素」に騙されるな！バイオハッカー流・消化酵素のススメ

どうもサカトです。

「酵素」「消化酵素」の働きや利用法について、混乱している方が多く見えます。

ちょっとコアの部分だけ説明してみます。

ここのところがわかっていないと、端的に言って騙されます。

めちゃくちゃ多いんです。「生きた酵素」サプリ。

例えばこれとか。

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これを見て「はぁ…やれやれ」とすぐに思えてますか？

「なんとなく怪しいなとは思いつつも、どう違うのか説明しろと言われたらちょっとわからない」のであれば、この記事を読んでみましょう。

解説：消化酵素
バイオハッカー流・消化酵素のススメのおわりに

解説：消化酵素

そもそも「酵素」とはなんでしょうか？？

酵素とは専門性の高い「職人」である

酵素は体内における化学反応を進めるための職人みたいなものです。

この職人がいなくてもわずかに化学反応は起こっているのですが、それでは遅すぎて何も起こっていないようなものなのです。

酵素という職人がやってくると、化学反応は一気に進みます。

世の中の職人も、大工・左官・タイル屋・クロス屋・屋根屋・石屋と分かれているのと同様、酵素も膨大な種類があって、それぞれが同じ決まった仕事しかできません。

酵素そのものもタンパク質（アミノ酸）からできている

そしてその「酵素」の正体は、アミノ酸が連なってできたタンパク質です。

つまり酵素もまた、体の中の化学反応でつくられるものです。

この酵素を作り上げる設計図はDNAであり、そこに書かれている通りにアミノ酸が組み上げられていきます。

生命現象の神秘ですね。

栄養素としてのタンパク質が極端に不足してくると、酵素をつくることができませんから、体における化学反応そのものが機能しなくなってきます。

ですから、タンパク質は最重要な栄養素だと言われるのです。

酵素を飲み込むことは、タンパク質を飲み込むことと同じ

この酵素を口から飲み込んだらどうなるでしょうか。

酵素は、タンパク質でしたね？

タンパク質は飲み込むとどうなりますか。

それは知ってますよね…胃酸が効いて、ペプシンが効いて、バラバラにされます。

同じことです。

酵素はタンパク質ですから、酵素自体を口から飲み込んでも胃でバラバラに消化されてしまいます。

つまり、単にタンパク質を摂取しているのと同じことです。

~~高額な「生きた酵素」みたいな商品はおおむねク○商品だと判断して差し支えないでしょう。~~

消化酵素は例外…仕事場は胃だから

さて、では消化が悪い人が飲む「消化酵素」。

これはどうなのかと。

これはもちろん意味があります。

酵素の中でほぼ唯一、飲み込むことに意味があると考えていい。

ここで唾液アミラーゼの働きを見てみます。

アミラーゼは口の中でデンプンを分解しますがそれだけではありません。

飲み込まれて胃に到達したあとも、胃酸で機能を失うまで３０分程度は消化活動を行います。

「飲み込んだ消化酵素」はこれと同じです。

胃酸で機能を失うまでは消化活動を行ってくれます。

とはいえ元々胃で働く酵素であるペプシンなどは、胃酸のｐH で壊されませんからずっと活動できると思いますが。