サカトのバイオハック

遺伝子栄養指導者サカトのブログ

「鉄」の「経皮吸収」について【鉄剤が飲めない人への朗報となるか】

「鉄」の「経皮吸収」について【鉄剤が飲めない人への朗報となるか】

こんにちはサカトです。

今回は鉄分の経皮吸収について、ちょっと調べてみたのでシェアしてみます。

鉄の摂取に関しては「肉・レバーが嫌いで食べられない」とか「鉄サプリを飲むと気持ち悪くなる」とか「胃腸を荒らしてしまう」など、何かと問題が発生しがちです。

マグネシウムの経皮吸収(エプソムソルト浴)のように、鉄分も皮膚から体に取り入れることはできないのか?という話ですね。

もし可能なのであれば、かなりすばらしい。鉄剤が飲めない人の救いをなり得ますよ👍

というワケで、軽く調べてみました。

いくつかの鉄経皮吸収の手法

文献の検索をしてみると、いくつかの鉄経皮吸収の方法に関する報告がありました。

例えば以下の3つなど。

  • マイクロニードル
  • イオンフォトレーシス
  • 鉄パッチ

それぞれを軽く見ていきましょうか。

マイクロニードル

wiki「マイクロニードル」より

ミシシッピ大学薬剤学部の、マイクロニードルによる鉄の経皮吸収に関する報告がありました。

経皮的鉄補充療法のための迅速溶解マイクロ針パッチ【JST・京大機械翻訳】 | 文献情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター

こちらによると

in vivo研究の結果は,FPP負荷微小針による2週間処理後のヘモグロビンと血清鉄レベルの有意な改善を示した。

とのこと。

鉄欠乏ラットにFPP=ピロリン酸第二鉄をマイクロニードルで入れると、ヘモグロビンと血清鉄レベルの有意な改善が見られたとのことです。

とりあえず動物実験レベルで結果が出ているのは良いですね🙂

イオントフォレーシス

『イオントフォレーシスによる鉄の経皮送達』

IrontophoresisTM: Transdermal Delivery of Iron by Iontophoresis - ScienceDirect

先と同じく、ミシシッピ大学薬剤学部です。

イオントフォレーシスとは、手の多汗症の治療などで知られている「電圧をかける」方法とのこと。

電圧の力で狙った物質を皮膚に押し込んでいくようなイメージかなと思います。

「iron-tophoresis」・・・鉄のイオントフォレーシスということですね🙂

こちらも無毛ラット実験で、貧血のバイオマーカーが改善していますね。

期待できそうです。

鉄パッチ

次に、鉄パッチによるヒト実験です。

『鉄の状態が最適ではないアスリートにおける経皮鉄パッチの有効性』

The Effectiveness of Transdermal Iron Patches in Athletes With Suboptimal Iron Status (Part 1) in: International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism Volume 30 Issue 3 (2020)

こちら、結果を言うと…残念ながら「血清フェリチンがほぼ増えなかった」という結果になっています。

各錠剤には、325mgの硫酸第一鉄と500mgのアスコルビン酸が含まれており、これは105mgの元素鉄の投与量に相当します。介入の毎晩8時間、1つのIron Plusサプリメントパッチ(PatchMD)を補充したPATCHグループ。各パッチには、ビスグリシン酸鉄の形で45mgの鉄が含まれています。

錠剤は硫酸第一鉄として鉄元素105mg、パッチはアミノ酸キレート鉄として鉄元素45mgです。

吸収率とこの量の差を踏まえてどう捉えるかという余地があるように思いますが、ちょっと残念な結果ですね。

「パッチMD」の「アイアンプラス」

「ヒトでははっきりと結果が出なかった」といいつつ言うのもアレですが、鉄の経皮吸収が期待できる(「期待」と言っておきますw)商品を見つけました。

『パッチMD アイアンプラス』


説明になぜか量が書かれていないので、別から引っ張ってきた量のデータです⬇️

*1

ビスグリシン酸鉄15mg のパッチだそうです。

どれくらいの効果が見込めるか定かではないですが、特に鉄剤を飲めないという方向けに期待してしまいますね。

また、鉄以外にも様々なパッチ商品のラインナップがあるみたいなので、興味のある方はチェックしてみてください。

もし効果など得られましたらTwitterででも報告もらえると嬉しいです!

それではまた🙂