こんにちはサカトです🙂
今回は『レシチンの劣化に気をつけたほうがいいかも』というタイトルでお送りします。
レシチンは卵や大豆に多く含まれるリン脂質で、一部では「頭がよくなる〜」とか「吹き出物がなくなる〜」などと言われているサプリメントです。
先日、僕も試しにたくさん摂取してみようと思いまして。
久々に手持ちのレシチンを飲んでみたのですが、なんとすぐに気持ちが悪くなってしまったのです。
気のせいということもありえますから、数回に渡って飲んでみたのですが…
やはり気持ちが悪くなる。
今回はその原因の推測と、ではどうすればいいのかの対処法を考えていこうと思います。
レシチンの劣化に気をつけろ
今回、私が使っていたレシチンはコチラです(先に言いますがこの商品が悪いワケではない)。
>> 大豆レシチン 顆粒 乳化剤 500g 国内製造 植物性レシチン 純度100% 食品添加物 大豆由来 食用 パウダー 計量スプーン付 | Amazon
この商品は、「顆粒タイプ」です。
この袋の中に顆粒のレシチンがたっぷり入っているというカタチになります。
レシチン(リン脂質)とはなにか
さて当たり前ですが、今回の原因はレシチンが劣化していたことが疑われます。
先に述べたようにレシチンは「リン脂質」です。
ご覧のように、脂肪の骨格であるグリセリンに、2つの脂肪酸と「リン酸とコリン」が配置したものです。
これらリン脂質は、細胞膜を構成しています。
ちなむと、中性脂肪=トリグリセリドはグリセロールに3つの脂肪酸が配置しています。
そのうちのひとつが、「リン酸とコリン」に置き換わったものがフォスファチジルコリンです。
フォスファチジルコリンはリン脂質の一種です。レシチンはまぁ主にこれのことだと考えて、あまり差し支えはないでしょう。
レシチンの脂肪酸はなにか【リノール酸に気をつけろ】
ここで、上記 wiki の資料では「パルミチン酸とオレイン酸」とありますが、これは「例えば」の話です。
その組成は卵黄,大豆あるいはリン脂質の種類により異なっている。
また,卵黄では鶏に与えるえさの違い,大豆では気候等により脂肪酸組成が変化するといわれている。
配置される脂肪酸の種類は、様々な条件で変化します。
パルミチン酸やオレイン酸ならいいのですが…同資料には以下のような記述が見られます。
卵黄リン脂質は一般的にグリセリン骨格のC1位に飽和脂肪酸が,C2位に不飽和脂肪酸が配位しており,イコサノイドの前駆体となるアラキドン酸(C20,4),ドコサヘキサエン酸(C22,6)等の高度不飽和脂肪酸(PUFA)も含んでいる。
とのことで、レシチンには多価不飽和脂肪酸(PUFA)が割に多く含まれるのです。
PUFAは人体に必須のものではありますが、「酸化しやすい」という欠点があります。
過酸化脂質の害は問題です。さらに
一方,大豆リン脂質では約50%がリノール酸(C18:2)であり,炭素数20以上の脂肪酸はほとんど含まれていない。また,飽和,不飽和脂肪酸がC1位,C2位に混在して配位していることも卵黄リン脂質とは異なる点である。
とあり、大豆リン脂質には「リノール酸」が非常に多い。
リノール酸はPUFAの中でも現代人の摂取量が極端に多く、もっとも制限を気にすべき脂肪酸です。
レシチンの劣化はあぶらの劣化
サプリメントのレシチンは基本的に「大豆レシチン」です。
ということは酸化にかなり気を使わなければならないことが伺われます。
今回の私は、開封してからそこそこ時間の経った(もしかしたら1年くらい経ってたかも…^^;)大豆レシチン顆粒を飲んでしまいました。
おそらく、時間経過で酸化したPUFAを食べちゃったんですね。
酸化したPUFAというのは例えば、古くなった揚げ油とかがそうです。
気持ち悪くなるの、わかりますよね🙂
レシチンの保蔵をしっかりと
レシチンは他の油系のサプリメントと同様、保存には特に気を遣いましょう。
私は、弱冷にした専用の冷蔵庫に入れることにしました。
そしてあまり大容量は買わずに、こまめに買い足して使い切りましょう。
さらに、心配なら個包装の『ソーヤレシチン』がおすすめです。
>> ソーヤレシチン顆粒 60包 京都薬品ヘルスケア| Amazon
大豆レシチン顆粒を個別包装にしていますので、大袋のレシチンに比べてかなり劣化しにくいでしょう。
大袋だと、開けるたびに新しい空気(酸素)が入っちゃいますからね。そのたびに酸化し得るわけでしょう。
とてもいい包装デザインになっていると感心します。
商品ページにこんなことが書かれていました🔽
レシチン顆粒は吸湿しやすいため、スティック開封後はすぐにお召し上がりください。
個包装がやはり無難そうですね。
私も今のレシチンを飲みきったら、ソーヤレシチンにしようかなと考えています。
では今回は以上になります。
それではまた。
【PS】ホスファチジルコリンの「コリン」についてはこちらの記事で紹介しています🔽