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タンパク質(プロテイン)を飲むと肝臓の数値(AST)が悪化!やめた方がいい?【山本義徳さんの仮説を詳しく解説】

プロテインを飲むと肝臓の数値が悪くなった!やめた方がいい?【山本義徳さんの仮説を詳しく解説】

2021/02/27 更新

どうもサカト@バイオハッカーです。

香川県の複業アラサー社長で、100種類のサプリを飲むバイオハッカー。

ミッションは「この世の全ての不調を消し去る」ことです。

普段はTwitter・メルマガ・ブログ・ツイキャス配信・LINEコンサル・パーソナル指導をやっています。

今回は『プロテインを飲むと肝臓の数値が悪くなる現象』についてです。

この話、ちょくちょく聞くんです。

具体的には「AST」のことですね。

気になっている人も割といるような気がするので、ちょっと本腰を入れてリサーチしてみました。

なかなか面白いのでシェアしてみますね。

元ネタ、というか考えるきっかけとなったのは『山本義徳業績集』の以下の記述です。

引用します。

ピリドキサルリン酸はグルココルチコイド受容体と結合することにより、AST遺伝子の発現を抑制します。

そのため、B6が不足しているとASTの上昇が起こる可能性があります。

プロテインを飲んだら肝臓の数値が悪くなった・・という場合は、この現象が起こっているのかもしれません。

要するに「ビタミンB6が不足するとASTが上昇するかもしれん」という話ですが

まぁワケわかりませんよね(笑)

ひとつひとつ言葉を確認していって、理解していきましょう。

タンパク質(プロテイン)を飲むと肝臓の数値(AST)が悪化!?

タンパク質(プロテイン)を飲むと肝臓の数値(AST)が悪化!?

ではまず基本知識として「AST」を理解していきましょう。

逸脱酵素 AST

wiki から引用してみます。

アスパラギン酸アミノ基転移酵素(アスパラギンさんアミノきてんいこうそ、Aspartate Aminotransferase, ART, EC 2.6.1.1)は、アスパラギン酸とα-ケトグルタル酸をオキサロ酢酸とグルタミン酸に相互変換する酵素である。

とのことです。

まぁ、「アスパラギン酸」というアミノ酸の代謝に必要な酵素だという認識で OK でしょう。

大事なのは、この酵素が肝臓・筋肉・赤血球に特に多く含まれている、ということ

そして、それらの組織が壊れた場合に血液中に AST が流れ出る、ということです。

ですので、血液検査で AST の値が高い場合は、肝臓・筋肉・赤血球のいずれかの組織が破壊されているということが読み取れるワケです。

少し余談になりますが、AST に近いものとして ALT があります。

これは『アラニンアミノ基転移酵素』といい、アミノ酸のアラニンの代謝に必要な酵素です。

ALT は AST よりも「肝臓に特有」の酵素です。

ですので、ALT が高い場合は肝臓の組織破壊がダイレクトに疑われます。

臨床現場では AST の値と ALT の値はセットで扱われるようです。

詳しくはシー・アール・シーさんのこちらのページがものすごくわかり易いですので、興味のある人は読んでみてください👇

www.crc-group.co.jp

プロテイン(高タンパク)と AST

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では次に、「プロテインを飲むと AST が上昇する」という話はどう関わってくるのか見ていきましょう。

ここで、プロテインと AST を結びつけるのは「ビタミンB6(以下VB6)」です。

大事なことは以下の2つです。

  • タンパク質(アミノ酸)の代謝には VB6 が使われる
  • VB6 は AST を減らす作用がある

それぞれ見ていきましょう。

タンパク質(アミノ酸)の代謝には VB6 が使われる

タンパク質(アミノ酸)の代謝には VB6 が使われます。

『アミノ基転移反応』です。

*1

アミノ基転移反応なくして、アミノ酸が抱えるアンモニア(アミノ基)の処理はできないというわけです(たぶん)。

この反応の際に、VB6が消費されていきます。

さらに、 wiki から引用します。

アミノ基転移 - Wikipedia

ヒトの体内では10種類の非必須アミノ酸が合成されるが、それらの合成過程のほとんどはアミノ基転移反応である。

この反応は補酵素ピリドキサルリン酸 (PLP) を使い、そのエナンチオ選択性は完璧であると考えられている。

ピリドキサルリン酸は VB6 の誘導体です。

非必須アミノ酸の合成はアミノ基転移反応が必要であるということです。

某EAA事件を彷彿とさせる生化学代謝ですね。

なんとて VB6 がタンパク・アミノ酸の代謝では必須だということは読み取れます。

以上から、プロテイン(タンパク質)を多く摂取するとVB6 の消費が増えると考えられます。

VB6 は AST を減らす作用がある

再び『山本義徳業績集』の引用に戻りますと

ピリドキサルリン酸はグルココルチコイド受容体と結合することにより、AST遺伝子の発現を抑制します。

とあります。

グルココルチコイド受容体とは、コルチゾールなどのホルモンを受け取るレセプターです。

この受容体はピリドキサルリン酸と結合し、AST遺伝子の発現を抑制する作用があるようです(なぜ…?)。

「AST遺伝子の発現を抑制する」ということは、シンプルに AST が減ることだと考えていいと思います。

以上から、以下の流れが推測されます。

  • 高タンパクの摂取によって、VB6 が不足する。
  • VB6 の不足により「AST を減らす作用がなくなる」つまり「AST が増える」。

「高タンパク→ビタミンB6枯渇→AST上昇」という流れですね!

高タンパク(プロテイン)やるならビタミンB6摂りましょう【AST遺伝子を抑えよう】

高タンパク(プロテイン)やるならビタミンB6摂りましょう【AST遺伝子を抑えよう】

以上から、「プロテインを飲むと肝臓の数値が悪くなった!やめた方がいい?」に対しては

ビタミンB6 を試しに摂ってみては?

という返しをすることになります。

高タンパクによって VB6 の消費が増え、VB6 が不足することにより AST の上昇を招いた可能性があるからです。

プロテインほどの有用なものを飲まないのはもったいないです。

普通にBコンプレックスなどのサプリメントを利用してみてはどうでしょうか(私の飲んでるヤツです)👇

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それでも足りないようでしたら単体のB6も検討してみましょう。Bコンプでは間に合わないという話も聞きますので🙂

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また調査をしていく中で、筋トレーニーの AST が上昇する可能性は他にもいろいろと考えられることがわかってきました。

長くなるのでそのことはまた別記事で書こうと思います。

それではまた。

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