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ヴァータタイプには『海』が足りない【マグネシウムの重要性】

ヴァータタイプには『海』が足りない

こんにちは、サカトです。

先日、アーユルヴェーダの「体質」について講義スライドでウニャウニャ説明しました。

『アーユルヴェーダ』配信 - サカト @ オンライン遺伝子栄養指導の人 (@Sakato0) - TwitCasting

アーユルヴェーダに夜と、ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)タイプの3つに人は分類され、それぞれに様々な特徴を持ちます。

ちなむと私はヴァータが強く、カパが中程度、ピッタが弱い『ヴァータ・カパ体質』です。

そしてアーユルヴェーダのことを知る以前から、自分の体質と向き合い試行錯誤をしてきました。

その中で、いくつかの認識が見事にアーユルヴェーダの知見と一致しまして。

とても面白い部分がありますので、ここでまとめてみようと思います。

ヴァータタイプには『海』が足りない

塩が抜けやすい人がいる

僕は自分の経験上、以前から「どうにも塩分が抜けやすい体質の人がいる」と言ってきました。

塩分が足りないと体は水分の保持もできずに、脱水気味になってしまいます。

それが力が入らない感じ、やる気が出ない感じ、疲労感などに繋がっているという推測です。

これを僕は「インスリンが効きにくい体質」ではないかと考えていました。

インスリンには塩分や水分を溜め込む働きがあり、また「肥満ホルモン」であったり「筋肥大ホルモン」であったりという側面を持ちます。

塩が抜けてヘロヘロになりやすい人は痩せ型が多く、太りにくいけど筋肉もつきにくいという人が目立って観察されたからです。

詳しくはこちらの記事に書いています。

あなたが萎びてやる気がないのは塩のせい【塩が足りないすべての人へ】|サカト@バイオハッカー アンチエイジングと長寿命|note

アーユルヴェーダを学んでみると、こういった痩せ型の人は「ヴァータ」タイプであると診断されます。

そしてヴァータタイプのよくある症状は「慢性疲労」や「ふるえ」「消耗感」などです。

面白い符合がありますね。

また、ヴァータは「乾性」を持つといわれ、乾きやすい体質を持っているとされています。

マグネシウム欠乏症状との符合

さて、先日こんな本を読みました。

経皮マグネシウム療法: 筋トレと糖質制限で不眠症になった訳者が辿り着いた答え | マーク・サーカス博士, 元不眠症 | 家庭医学・健康 | Kindleストア | Amazon

副題は「訳者」がつけたもので、ちょっと残念な感じですが…本題とはあまり関係ないのでスルーです。

これはマグネシウムの重要性を書いた本ですが、マグネシウム欠乏で起こる諸症状がこのように書かれています。

初期の不足症状としては、食欲の喪失、吐き気、嘔吐、疲労、衰弱などが挙げられます。マグネシウム欠乏が悪化すると、しびれ、疼き、発作、性格の変化、不整脈、冠攣縮性狭心症などが起きます。

筋肉の収縮障害を伴う症状には、便秘、尿管のけいれん、生理痛、特に砂糖摂取によって引き起こされた喉の閉塞感、嚥下困難、目の病気がないのにもかからずヘッドライトをみた時に調節できず光に敏感になり目を開けていられない状態、あぶみ骨筋の緊張による耳鳴り、聴覚過敏などがあります

マグネシウム欠乏のその他の症状で中枢神経系への影響には、不眠症、不安に苛まれる、異常なほど活発になり落ち着きがなくなる、パニック発作、無気力、月経前刺激などが含まれます。マグネシウム欠乏の末梢神経系への影響には、しびれや、ちくちく、ひりひりするような異常な感覚、振動感があります

たくさん引用してしまってすみません。

これらの症状はですね、いかにもヴァータ的なのです。

便秘・生理痛・疼きや過緊張・聴覚過敏・不安・不眠などは、典型的なヴァータの増悪症状です。

ミネラルが抜ける人

先に僕は「塩が抜けやすい人がいる」と言いました。

そして「塩が抜けると水も抜ける」という内容のことも言いましたね。

ここでさらに付け加えましょう。より正確な表現をします。

「ミネラル」が抜けるのです。

自然塩にはナトリウム以外にも豊富なミネラルが含まれます。

その代表はマグネシウムであり、海水のミネラルの中で塩化物・ナトリウム(この2つは要は塩)に次いで、3番目に多いミネラルです。

塩と水が抜けやすい人は、マグネシウムも不足してもあまり不思議な感じはしません。

これらの状況から推察するに

ヴァータタイプの人は、ミネラルと水分が抜けやすい。つまり『海』が不足しやすい。

と、詩的に表現してみます。

実際にマグネシウム不足はカルシウムの尿中排泄を増やしたり、ナトリウムの極端な不足はマグネシウムとカルシウムの尿中排泄を増やしたりと、これらは相互に関係しながら作用しています。

何の不思議もありません。もともとは海なのですから。

海を摂取しよう

ヴァータタイプは「乾く人間」です。

それは「水分が大事」「塩分が大事」というに留まりません(この2つは実際にアーユルヴェーダにおけるヴァータへのアドバイスです)。

ミネラルが大切。さらに言えば『海』の補給が大切となるわけです。

上記の本ではマグネシウムの「経皮吸収」が強く推奨されています。

それは要するに海に浸かるということですね🙂

もちろんどの体質の人にとっても重要なことなのですが、特にヴァータには重要なことだと思われます。

マグネシウムの勧め

ヴァータは幸福感を感じにくい人種だと私は自他の観察から推察しています。

試しにぜひ、あなたの体内を海で満たしてあげてください。

思いもよらぬ幸福感に包まれるかもしれませんよ。

差し当たって、まずは「マグネシウムオイル」こと「塩化マグネシウム水溶液」を塗ることからはじめてみましょうか。

細かくは本書を読むなり、Twitterで調べるなりしてみてください。

乾いたヴァータタイプには『海』が足りない。

それではまた。

P.S.

海といえば、海産物に豊富なオメガ3やタウリンなどの栄養素も気になります。

これらはきっと、何らかの意味でヴァータにとって重要な栄養素でしょう。

根拠を探すのはこれからの仕事ですが、ここに予言しておきますね🙂