追記:2020/08/05
どうもサカトです。
今回は『なぜ現代人にビタミンDはこれほど不足しやすいのか?』について、私の意見を述べようと思います。
え?ビタミンDって不足してるの?
って、そもそもそんな風に思う人も多いと思いますので、最初にこちらの論文を紹介します👇
こちらの論文では
ハワイという日照の強い場所で、平均して1日4時間くらい日に当たる人たちでも、半分くらいがビタミンD不足状態
ということが示されています(ちなみにスケーター)。
このように「太陽光をしっかりと浴びる」というだけでは、なかなか理想的なビタミンD量は合成できないのです。
しかし、このことはシンプルに疑問に感じます。
なぜ私たちは、日光に晒されるだけで十分なビタミンDが合成できるように作られていないのでしょうか?
ビタミンDが不足することに大きな不都合があるのであれば、
日光を利用して速やかに必要量のビタミンDを合成できる個体が生き残るはずでは無いでしょうか。
なぜ現代人は「妙にビタミンD合成能力が低い」のか。
大したリサーチもせずにで申し訳ないのですが、私が考えたことを述べてみようと思います。
なぜ現代人にビタミンDがこれほど不足しやすいのか?
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ビタミンDの不足と過剰
そもそもビタミンDはどのような働きをしているのでしょうか。
ビタミンDはまず第一に体内のカルシウム量の調節をしています。
ビタミンDは少なすぎると「低カルシウム血症」を引き起こし、また多すぎると「高カルシウム血症」を引き起こします。
ビタミンD - 09. 栄養障害 - MSDマニュアル プロフェッショナル版
どちらにせよ「カルシウムに関わっている」ことがポイントです。
体内においてカルシウムは多くても少なくても、体にとって大きな不都合となるのです。
ビタミンDの不足と過剰は、そのままシンプルにカルシウムの不足と過剰を引き起こすようです。
ちょうどいい合成量でないとカルシウムの過不足が起こる?
ですので、ビタミンDは常にちょうどいい量が合成されることが求められていたのだと考えられます。
合成がショボすぎてもダメだし、合成しすぎてもダメ。
日光曝露の量に関係なく、血清25(OH)D濃度は約60 ng / mlを超えて増加しません。
上記論文で、皮膚でのビタミンD合成には上限があることが示されています。
ちょうどいい量に留める仕組みが働いているのです。
ーーー
ここですぐに思いつくのは
「原始のヒトは今より日に当たる時間がかなり長かった」という予想です。
とはいえ、上記の論文でも示されるように「かなり日に当たる」場合でもビタミンDが不足しているため、どうも原因はそれだけではなさそうに思えます。
カルシウムの摂取量が現代よりはるかに多かったとしたら?
もし、かつてのヒトの食事のカルシウム摂取量が、現代よりはるかに多かったとしたらどうでしょう?
ビタミンDの適切な合成量は、入っていくるカルシウム量によって上限が決定されているように思います。
もしかつては今よりはるかに多い量のカルシウムを摂取するのが常態であったとしたら、その環境での適切なビタミンD合成能力は現代の適正量よりはるかに低いはずです。
そもそも入ってくるカルシウムが多いから、その状態でビタミンDを合成しすぎると、高カルシウム血症を引き起こし易かったはずなのです。
なぜ現代人にビタミンDがこれほど不足しやすいのか、私の仮説
というわけで、私の結論は以下のものです。
Q.なぜ現代人にビタミンDがこれほど不足しやすいのか?
A.カルシウムの摂取量が多かった時代に適応したビタミンD合成能力を、今も維持しているから
ヒトのビタミンD合成能力は、現代に適応できていません。
また「だからカルシウムを多くとろう」ということでももちろんありません。
ヒトのビタミンD合成能力は、高カルシウム血症リスクによって上限が引かれている。
だから、日光浴だけでは理想的なビタミンD合成ができないことが多い。
現代はカルシウム摂取量をコントロールできるため、ビタミンDの恩恵をより多く得ることができる。
なんて風に思います。
今回の話はほぼ思いつきなので、これからブラッシュアップしていきたいトコロです。
ご意見ありましたらいつでもお願いします。
追記:2020/08/05
マグネシウム(Mg)欠乏とビタミンD 欠乏に関連があるようです。
Mgの十分な摂取はVD欠乏を緩和できる。
骨には大量のMgが含まれますから、CaのみならずMgも関係してくるようです。
要するに『骨をたくさん食べてれば、太陽光暴露だけでもビタミンD不足にならない』という仮説が立ちます。
「骨猟仮説とビタミンD不足」、良い感じに論がまとまってきましたね!
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