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筋トレ的にエナジードリンクはどうなのか【真面目に解説】

筋トレ的にエナジードリンクはどうなのか【真面目に解説】

「筋トレにとってエナジードリンクってアリですかナシですか?」

「眠気とかだけでなく・・・筋トレに効果あるかどうか知りたい」

「栄養に詳しい人から見てどうなのか教えて」

という要望に答えつつ、さらなる効果を得る方法を真面目に解説します。

この記事を読めばエナジードリンクの秘密が全てわかりますよ・・・

軽く自己紹介

この記事を書く私は筋トレ4年目。かつて 1 年半で 48kg→75kg の大増量を果たしました。

大学では理学部でして、理詰めで考えるのが大好きです。

それらを組み合わせて読者のお役に立てればな・・・という思いです。

筋トレ的にエナジードリンクはどうなのか?

結論:下位互換

「別にナシではないけどさぁ・・・」ってところです。

理由はこんな感じ。

  • 効果が中途半端
  • コスパが悪い
  • デメリットがある

すべてが中途半端な感じです。

では、どうすればいいのか。

以下で詳細に解説します。

筋トレ的エナジードリンクの解説

いくつかの項目に分けて解説します。

  • カフェインについて
  • アルギニンについて
  • 糖質について
  • 価格について

先に答えを言ってしまうと

  • カフェイン:カフェインサプリかコーヒーでもいいよね
  • アルギニン:量が全然足りてないよね
  • 糖質について:糖質って言っても砂糖はよくないよね
  • 価格について:高いよね

というところです。

カフェインについて

エナジードリンクの体感のほとんどはカフェインによるものです。

カフェインの効果は凄まじいもので、誰もが体感として理解してますし、エビデンスもすごい(R)。

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caffeine はカテゴリー1 で、スポーツパフォーマンスにおいて最高の効果と安全性が保証されています。

私も初期にいろいろサプリで人体実験した時にめちゃくちゃハイになっちゃった経験がありまして。

その時に飲んだものは、かなり多めのカフェインとマルトデキストリンでした。

個人的にはカフェインを連用すると問題が起きるので、基本的に使ってませんが、効果の凄さは間違い無いですね。

ですので、まぁぶっちゃけエナジードリンクの効果の9割以上(もっとかな〜)がカフェインの力でしか無いと思うわけです。

となると、代わりにこいつらを飲んだ方が上等かなと。

  • コーヒー
  • 緑茶
  • カフェインサプリ

理由はこのとおり。

  • どれもカフェインが十分入っている
  • ポリフェノールなど健康に良い成分が一緒に摂取できる
  • エナジードリンクより安い
  • 精製糖を摂取せずに済む

コーヒー100ml にはカフェイン約60mg(R

「綾鷹」も「お〜いお茶」も公式サイトにカフェイン量を書いていないのが謎ですが、あるサイトによると「お〜いお茶」にはカフェインが13mg 程度含まれているそう(R

カフェインサプリは大体一回で200mgくらいですね。

ちなみにモンスターエナジーが 40mg/ 100 ml です。

どれくらいのカフェインを取りたいかにもよりますが、ガチならサプリ、普通はコーヒー、軽めなら市販のお茶を飲めば十分かと。

アルギニンについて

アルギニンは不足しやすく、またホエイプロテインの苦手とする部分ですので、摂取できるのは大変ありがたい。

とはいえ、問題なのはいつだって「量」ですね。

モンスターエナジーは 125mg / 100mlです。

ここでプレワークアウトに効果的なアルギニン量をチェックしてみましょう。

トレーニングの1時間くらい前にアルギニンを5~9g摂取することで、トレーニング時の血行増進効果や持久力アップ効果が期待できると考えられます *1

5~9gということは5000mg~9000mgということですから(笑)

もう予想はできてたでしょうが、やっぱり全然足りませんね。

もちろんアルギニンを摂取できるのはすごくいいことなんですが・・・まぁ、プレワークアウトとしては意味ないかなって。

素直にサプリを使いましょう。

アルギニンやおすすめのアルギニンサプリについて、詳しくは別記事で書いています。

代謝からくる体臭対策や、ホエイの弱点等、ついでに重要ポイントを理解しておきましょう 👇

>> プロテイン飲むと体臭がきつくなる理由と例の解決法について | 健康のためなら死んでもいい

糖質について

精製糖を大量に摂るのはいただけないです。

トレーニングにおいて糖質はめちゃくちゃ大事ですので、我々トレーニーは「おにぎり」とか「マルトデキストリン」を使います。

これら「デンプン」なり「デキストリン」はブドウ糖の連なったものです。

それに対して砂糖というのは「果糖 + ブドウ糖」でして、この果糖がかなり身体に悪いのです。

ざっと言ってこんな感じ。

  • 老化の原因のひとつと言われる「糖化」を、ブドウ糖の300倍引き起こす
  • インスリンを分泌させないので、アナボリック効果が薄い(この時点で筋トレ的にはだいぶ意味ない)
  • ブドウ糖と違い肝臓で代謝しないといけないので肝臓に負担がかかる

一時は「血糖値を上げないヘルシーな糖」とか言われていたとか・・・震えますね。

おすすめのマルトデキストリンは別記事で詳しく紹介しています。

糖化の害を抑えつつ、インスリンのアナボリック効果を存分に活用したい方は要チェックです 👇

>> マルトデキストリンのおすすめは | 健康のためなら死んでもいい

また、すごくわかりやすくまとまっている資料が「日本糖尿病療養指導士認定機構」から出てましたので、よければ参考にしてください。

>> フルクトース摂取の功罪 | PDF

価格について

もう面倒臭いので計算しませんが、これ要はカフェインを添加したサイダーです。

カフェインサプリってこのとおり結構安いですよ。

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>> カフェイン 100錠【海外直送品】 [並行輸入品] | Amazon

エナドリよりはるかに高コスパで、ノーデメリットですね。

おわりに

というわけで、

  • コーヒーやサプリでカフェインを摂取して
  • アルギニンサプリを摂取して
  • マルトデキストリンを飲む

のが効果最大にしてデメリットなしコスパ最強ですかね。真面目すぎますか?(笑)

まぁ当然の結果というか、エナジードリンクってそういうもんですよね。

効きそうな見た目で、効きそうな成分が入ってて、効きそうな味がする・・・・

実際、カフェインがすごく効く(笑)

実際はその他の効きそうな成分がすごく少ない量なわけですが、その差分がメーカーの儲けみたいな。

だれもそんなことわからないし、心理的な効果はばつくんで、ということは実際プラシーボ効果が働いてその分ちゃんと効くわけです。

皮肉じゃなく、ほんと素晴らしい商品です。天才的なマーケティングですね。

>> アサヒ飲料 モンスター エナジー 355ml×24本 | Amazon

<参考>

*1:山本義徳業績集:タンパク質とアミノ酸 後編 4,4 摂取方法