時短読書ハック Sakatoの書評ブログ

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【書評】不老超寿 高城剛 (2017) 神本。近未来の健康本。【感想】

不老超寿

不老超寿

 

神本。

まず著者が神ですが、高城さんの本の中でも特に良い。好きな本です。

出版されてすぐに読んではいたのですが、内容が濃すぎて消化しきれずにいました。

ようやくあるていど消化できるレベルに進化しましたので、遅ればせながら書評のようなものを。

 

高城剛さんが近年体験してきた様々な「検査」の紹介が本のコアとなっています。

そう書くと地味に聞こえますが、高城さんほどの人が言っているのです、地味で退屈な話なわけありませんよ。

「検査」こそが未来の医療行為なのだということなのです。

 

これらの検査を細かく解説していては、一冊の『不老超寿』のコピー本が生まれてしまいます。

私は、この本から、現代に生きる誰もが学ぶべきメッセージを抜き出そうと思います

いつもの書評のように、アンダーラインに基づいた解説もしません。

アンダーラインが多すぎるからです。

 

  

これからイノベーションが起こるのは医療の世界です。

 

iPhoneの進化が事実上ストップしたことは感じておられることと思います。

コンピュータもスマートフォンも進化の加速度のピークは過ぎさりました。

コンピュータの進化は終わったのです。

この先には細々とした改良があるのみです。

これから先は、IT世界の巨人達が医療分野に踏み込んでいきます。

 

コンピューターの小型化の次に、密かに進歩していたのは、次世代シーケンサーです。

これは遺伝子の塩基配列を高速で読み込むマシンです。

かつてのコンピュータの進歩のような劇的な変化が、遺伝子解析の世界で起こっていたのです。

ゲノムのフルシークエンスのコストは15年で数百~数千億オーダーから20万円程度まで劇的に下がりました。

誰もが自分のDNAのデータに基づいた医療を受ける世界はもう目前まで来ているのです。

 

これまでの「標準化された人間」への投薬や栄養指導は過去のものとなります。

それぞれの個性や個別の環境を考慮しない、平均化された医療の終わりが近づいています。

その人それぞれに最適な投薬量・栄養量を算出することができるようになるのです。

 

ビルの一室を占めていたコンピュータが、机の上に置かれるようになり、とうとうポケットに忍び込みました(一応言いますがスマートフォンというコンピュータのことですよ)。

今は私の左腕に時計型デバイスが巻き付いています。

この次は、いよいよ体内に入るのです。

体内から生体データを送信します。

医療はIT技術と劇的な融合を果たし、次の世界へと進んでいきます。

 

 

 

本書で紹介される検査は以下のものです。

遺伝子検査、栄養検査、IgG検査、酸化抗酸化検査、腸内フローラ検査、コルチゾール検査、有機酸検査、SNP検査、重金属検査 etc・・・

 

最も期待が持てる印象なのは『ミルテル検査』です。

高城さんはミルテル検査によってなんと膵臓がんを発見し、超早期発見で一命をとりとめているのです。

膵臓がんは、がんの中でも最も厄介ながんで、発見された時点で打つ手なしとされるがんです。

堀江さんの『健康の結論』でもそう書かれていました。

その膵臓がんに対処できた稀有な例でしょう。

スティーブ・ジョブズも膵臓がんで亡くなったくらいですから・・・。

 

ただ、真面目に書きますと、高城さんはその超早期の膵臓がんを「高濃度ビタミンC点滴療法」で治療していますが、厳密にはその方法で直ったのかどうかもわかりませんし、そもそもミルテル検査の精度を疑うこともできます。

高濃度ビタミンC点滴療法も公的には認められていない治療法です。

私は、それでも注目すべき、と判断していますが。

ちなみにミルテル検査は広島大学の開発です。

素晴らしいですね。

 

何であれ、膵臓がんの有効な対処となる可能性があることには非常に大きな価値があります。

 

 次に「IgG検査」は私も個人的に受けていた検査で、既に記事にしてあります。

 

 

不定愁訴と呼ばれるような様々な不調の原因が、遅延型フードアレルギーと呼ばれる「緩やかなアレルギー」の可能性があるのです。

アレルギー体質の方、不定愁訴のある方は試す価値が大いにあります。

遅延型アレルギー

 

本書で指摘されますが、「治療」の段階までいくと、日本の「医療村」と揶揄される既得権にガチガチに固められた世界に突入してしまいます。

日本において「検査」に価値があるというのは、その意味も大きいのです。

日本において、既得権の外を体験する数少ない方法なのです。

 

さて、日本でも既に様々なサービスが生まれています。

 

従来のように標準的・平均的な推奨栄養摂取量ではなく、尿検査による実際の栄養吸収量を評価することで、個別に栄養の過不足を明らかにする検査『VitaNote

尿検査前3~4日での栄養吸収量を評価できます。

「検査入門」としては最適なスケール感です。

 このあたりをとっかかりに、未来への準備を始めてみてはどうでしょう。

 

そして遺伝子検査。 

国内最大手の遺伝子解析サービスを紹介しておきます。

【MYCODE】

本書でも指摘されていますが、現在日本にあるサービスは基本的に部分シークエンスであって、フルシークエンスではありません

一世代前の技術であるマイクロアレイを用いた検査である可能性大です。

フルシークエンスなら現在20万円程度の価格ですので、それより大きく安価なサービスは部分シークエンスです。

部分シークエンスも十分に価値はありますので、これもとっかかりとしておすすめしておきます。

アルコールの遺伝子検査運動能力遺伝子肥満遺伝子など興味深いものが数多く存在します。

私はフル解析のサービスを現在探しております。

その結果はまた追って報告いたします。

 

その他、アンジェリーナ・ジョリーの乳房・子宮全摘のエピソードや自身の膵臓がん治療、コロンビアでテロメア伸長手術を行った女性、その他すべての検査の詳細等、興味深い話のオンパレードです。興味を持たれた方はぜひ本書を読んで学んで下さい。

 

最後に、web媒体にて高城さんと堀江貴文さんが語っていたことが面白い。

この本は、とんでもない数の「アヤシイ検査」も含めて実体験してきたものから、「本にできるもの」だけを選んで紹介した本だ、ということ。

堀江貴文さんも言っていましたが、高城さんは謎の密林でわけわかんない植物とかを取ってきて遊んでる人。

その中から自分(ホリエモン)がまともなものを薄めて薄めて、日本に持ち帰って売っている、と(うろ覚えですが大体こんな内容)。

情報の最上流に位置するイノベーターとは、こういうものなのですね。

最高におもしろいじゃないですか。

 

ぜんぜんメッセージを抜き出すことができませんでしたね。

最後に頭の片隅に置いておくべきことをまとめておきます。

 

・既に遺伝子解析の世界は大きく変わった

・これから医療分野が大きく変わる

・コンピューターは体内へ入っていく

・「検査」が近未来のホットトピックである