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瞑想中にあくびが止まらない理由【出ても問題ありません】

瞑想中にあくびが止まらない理由【出ても問題ありません】

こんにちはサカトです。

今回は「瞑想中にあくびが止まらない理由」をお伝えしようと思います。

  • 瞑想するとたくさんあくびが出るんだけどこれってどういうこと?
  • 瞑想中にあくびが出るのはよくないこと?
  • あくびが出た時はどうしたら良いの?

こういった疑問に答えていきます。

私は20代の前半に瞑想に興味を持ち、独学で10年近く継続してきました。

現在は栄養指導や執筆・文献リサーチなどを仕事にしています。

ですので健康系の経験値とリサーチ力は、普通の瞑想好きの方(?)よりはかなりある方かなと思います。

瞑想中にあくびが出る理由のまとめ

瞑想中にあくびが出る理由のまとめ

瞑想していると、あくびが止まらないって方は多いです。

そもそもあくびってどういう現象なのでしょうか?

Olivier Walusinski『Why Do We Yawn?Past and Current Hypotheses』を参考にしました。

  • 睡眠と覚醒のあくび
  • 空腹と満腹のあくび
  • ストレスのあくび
  • 交尾前のあくび
  • 伝染性のあくび

というものが動物の観察から得られるようです。

「交尾前のあくび」というものもあるんですね、面白い…。

ここで関係ありそうなのはやはり「睡眠のあくび」と「ストレスのあくび」ですね。

眠気のあくび

眠いとあくびが出ます。その場合は瞑想に集中できているとは言えません。

なぜなら瞑想は「ぼーっとしている状態」ではなく「観察に集中している状態」だからですね。

眠くなるということは観察が弱いということに他なりません。

観察って…何もしてないのに何を観察するんだよ!?

と思う人も多いと思いますが…例えば目を瞑っていても「必ず何かが見えています」。

まぶたの裏は真っ黒ですか?なんの模様も色も動きもありませんか?そういった全てを観察します。

繊細な観察が弱いと、刺激がないため脳は眠くなります。

ストレスのあくび

ケージに入れられたチンパンジーは、ストレスのない時間よりも頻繁にあくびをします。

とあり、瞑想がまだ不慣れでそれがストレスとなっている場合、あくびを連発してしまうということもありそうです。

個人的にはけっこうこっちなんじゃないかなと考えています。

眠たくもないのに「何もしない」なんて、普通はやったことないのです。

慣れない活動に無意識がストレスを感じるのはよくあることだと思います。

特に「せっかちで何か意味のあることをしなきゃ」という思いに囚われているタイプなんかは、テキメンなのではないでしょうか。

あくびの理論に証拠はないので気にしなくていい

とはいえ「あくびの理由」に確たる証拠はないので、あまり気にしなくても良さそうです。

例えば Neuroscience & Biobehavioral Reviews の『Why do we yawn?』という文献を見るとこう書かれています。*1

あくびに生理学的役割を与える理論(呼吸、覚醒、または体温調節の仮説など)には証拠がないことがわかっています。

あくびは高度な共感的および社会的スキルの行動レパートリーの一部です。

とのこと。

ただの私の感想かもしれませんが「あくび」はコミュニケーションという側面が強いと思います。

なぜかというと「眠くても」「ストレス状態でも」、あくびが出ない時は出ないからですね。

「周りに退屈やストレスを示そうとする本能」のようなものが働いたときに、あくびが出ているような気がします。

まぁ私の感想ですが。

ともかく、そんな感じです。

私も今回リサーチしてみて初めて気づいたのですが、「あくび」は学術的にも議論が続いているとても深い問題でした。

「脳の酸素不足である」とか「スピリチュアルな意味がある」とかいろいろ言われていますが、どれも十分な説明ではないので…ともかく気にすることはないと思います。

瞑想中にあくびが出ても問題ありません

瞑想中にあくびが出ても問題ありません

瞑想中にあくびがでることを「悪いこと」だと思っている人も多いと思います。

しかし、あくびが出ること自体が悪い訳ではありません。

なぜなら、出てしまうものはしょうがないから(笑)

出るものは出るのです。それをちゃんと受け入れて観察するのが瞑想ですね。

「とはいえ出ない方がいいだろ?」と言われたら、まぁそうかもしれませんが…。

それでもしつこいようですが、大事なのは観察できているかどうかです。

あくびが出ること自体は、別に悪いことではないのです。

意味とか考えずに、詳細に観察しましょう。

私みたいな信用のない謎の男の説明では納得いかないようでしたら、本家のお坊さまから教わるといいと思います。内容はほぼ同じです。

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著者のアルボムッレ・スマナサーラ師は、仏教の発祥地インドのすぐ隣の島国スリランカ出身のお坊さまです。

すぐ隣ですから、ブッダの教えが日本のように変容せずにダイレクトに伝わって残されているんですね。

日本語がとても達者な方で、本来はなかなか学べないような本場の瞑想についてめちゃくちゃわかりやすく教えてくれます。

瞑想本は数十冊は読んできましたが…特に「ヴィパッサナー瞑想」に関して、ここまでわかりやすく書かれた本は他に知りません。

本来は海外に出なければ得られなかったような情報がこんなあっさりと得られる…。感謝しかないですね。しかも0円とか😶

あくびが出たらこうしよう

あくびが出たらこうしよう

あくびが出そうになったらどうすべきか。

繰り替えしますが、観察するのみです。

「あくびが出そう」となっても、抵抗しなくていいです。

しかし「一瞬抵抗しかけた」のでしたらそのことに気づいてください。

「あ、今抵抗しようとした」と観察してください。

そしてあくびの様子を細かく観察です。

顔のどのあたりにどういう感覚が生じているかなどを追いかけます。

細かくいうと長くなるのでやめますが…ともかく、ともかく観察することです。

なんとなく感じは掴めたかなと思います。

では今回はこれくらいで、この記事を読み終わったらさっそく瞑想しましょう。まずは呼吸です…。

それではまた。