こんにちはサカトです。
今回は「なぜ寂しい気持ちが消えないのか。孤独感をハックするただひとつの答え」というタイトルでお送りします。
ご存知でしょうか。「孤独感」って結構ヤバイんです。*1
社会的孤立はどちらも、早期死亡のリスクの増加と関連しています。
「健康」を考えていくにあたって「孤独感」は無視できないトピックなのです。
この記事では
- なぜあなたは寂しい気持ちになるのか?
- なぜ人は「寂しさ」を感じるようにできているのか?
- 寂しさを感じなくする対処法はなんなのか?
ということについて、私なりの解決法を提示します。
いや、お前は誰やねん!?
という感じだと思いますので、軽く自己紹介します。
繰り返しますがサカトと言います。独身のアラサー男ですが、日常において孤独感に悩まされるということはほぼありません。
とはいっても、こんな記事を書こうというわけですから当然ですが、私も10代の頃はそうではありませんでした。
10代の頃の私は「寂しさで死にかけ」だったのです。
つまり「昔は孤独感が強かったけど今はなんともない人」なわけです。その点で、少しはあなたの参考になるかもしれません。
どうやって私はあの頃の孤独感を克服したのか…今回、じっくりと振り返ってみました。
私の体験も交えつつ、あなたがこれからの人生で「寂しさをハックしていく方法」をお伝えしていこうと思います。
ちょっと厳しめかもしれません。かなり、本質論です。
あなたの寂しい気持ちが消えない理由
いきなりですが結論です。
あなたの寂しい気持ちが消えない理由は
スバリ、「運命の本」に出会ってないからです。
ちょっとズッコケましたかね?
でも、これが本質中の本質だと私は思います。
本当の深い共感
なぜ運命の本に出会えないと「寂しさ」に悩まされるかというと、「本当に深い共感」というものを経験できないからですね。
まだピンと来ないですかね。
ではひとつの具体例として、ここで私自身の話をさせてください。
ちょっと長くなりますが、お付き合いいただけると幸いです。
「いやお前のことに興味ねぇよ」という方はここでサヨウナラ。
「私のために書かれた本」との出会い
さて、では少し昔話をさせていただきます。
私は10代のとある時期、強烈な孤独感の中にありました。
とは言っても「話し相手がいない」とか「心を許せる人がいない」とか、そういう事ではありません。
集団で除け者にされたこともないですし、親友と呼べそうなとても仲のいい友人もいました。
それでもなお「強烈な孤独感」があったのですね。
というのも、今振り返ると当時の私は重度の「哲学病」でして…この世の何もかもが無価値に思えてどうしようもなかったんです。
そしてその思いを共有できる人間が誰もいない(ように思えた)ことが、何より辛かった。
それは「こんな感じ方をしているのはこの世で自分だけなのじゃないか?」という、強烈な孤独感でした。
あまりこういうことを言うのは良くないのですが、当時「消極的には死にたかった」と言えると思います。
そんな中「このままでは自分は自殺してしまうのではないか?」という思いに駆られ、藁にもすがるような思いで向かったのが「書店」でした。
そこで出会ったのが以下の2冊の本です。
>> 南 直哉 『老師と少年 』 (新潮文庫) | Amazon
厭世的な哲学者として有名なショーペンハウアーの『自殺について』。
青森県「恐山」菩提寺院代をしていらっしゃる、元曹洞宗大本山永平寺のお坊さんである南 直哉(みなみじきさい)さんの『老師と少年』。
これが私の運命の出会いとなりました。
これらの本、内容はある意味では「どうでもいい」んです。
私が救われたのは「自分と同じ感覚の人間が存在した」というその一点です。
めちゃくちゃ衝撃でした。
自分と似たようなことを考えている人間が200年前のドイツと現代の日本にいたなんて…!しかも自分よりヒドイじゃないかと(笑)
これ以降、深い意味での「寂しさ」や「孤独感」は私の中から消滅したんですね。
そのときはっきりと気づいたんです。
問題は結局「この世が無価値に思える」というそこではなく、「そう感じてるのは自分だけなのか!?」という不安と周囲への怒り・孤独感が最大の問題だったことに。
「この世で私だけ!?」という思いは、強烈な孤独感なのですね。
この記事を読んでいるみなさんはいま客観的に見てるからわかると思いますが、「この世で自分だけ」なんて…そんなことは絶対ありえないのです(笑)
ただ世界を知らないだけですね。
…ちょっと恥ずかしい話でした。
だから、本がある
どうでしょう。あなたはこんな経験があるでしょうか。
寂しさに苛まれやすい人は、どこかで「誰も私のことを本当の意味ではわかっちゃくれない」みたいな感覚があるのではないでしょうか。
まぁ、その通りです。誰もわかっちゃくれません。そんなもんですね。
だから、本があるのです。
「この本は私のために書かれたんだ」としか思えない本に出会うことです。
私が自分の経験から言いたいことは「運命の本に出会うまで、たくさん本を読め」という一点です。
あなただけのために書かれた本が、必ずどこかにあります。
あなたが現実に出会う人や身近な人は99,9999%、本当の意味であなたの寂しさや孤独感を消してくれることはないと思います。残念ながら。
なぜ人は「寂しさ」を感じるようにできているのか
長い長い話に付き合ってもらってすみませんでした。
では次に、そもそもなぜ人は「寂しさ」を感じるようにできているのか考えてみましょう。
進化的に考えると、「寂しさ」を感じることが何か生存に有利に働いていたはずなのです。
それはおそらく私たちが『集団行動で生き残ってきた生物の子孫だから』でしょうね。
人はコミュニケーション能力を発達させたことによって、生物界の頂点に立ったと言われています。
集団から外れることを不快に感じることで、集団との結びつきを強める作用があるのです。
集団で行動することに安心感を感じ、逆に単独行動することに恐怖感を感じる個体がより生き残りやすかったのでしょう。
これは、特に反論がないのではないでしょうか。
『集団行動で生き残ってきた生物の子孫だから』、人は寂しさを感じるプログラムが脳に埋め込まれているのです。
ただ…現代人は「必ずしも集団で行動する必要はない」というところがポイントです。
この仕組みが、今となっては割と私たちの幸せを邪魔してしまったりしてるのではないでしょうか。
難しいところですね。
寂しさを感じなくする対処法は
最後に、寂しさを感じなくする対処法です。
再確認になりますが、私の答えは「運命の本に出会うまで、たくさん本を読め」です。
ノンフィクションでもフィクションでもOKです。
できるだけ「ぶっ飛んだ人」の話や考え方に触れるのがいいかなと思います。
私自身の体験から考えると、「寂しさ」を過剰に感じて苦しむ人はどこかで「私だけ」と思っている節があるんじゃないかなと。
けど、「世界で私だけ」なんて妄想に浸れるのは教養がない間だけです。ついでに世界のことをもっと知りましょう。
やや脱線かもしれませんが、ここで僕の思う「ぶっ飛んだ本」を3冊、紹介しようと思います。
「深い共感」だけでなく「こんな世界があるのか」という気持ちも、不思議と孤独感を和らげてくれるものです(たぶん、「この人たちの孤独はもっと深そうだな」と感じるからですかね)。
これら3冊、間違いなくあなたの脳みそをひっくり返してくれますよ。
>> 夜と霧 ヴィクトール E フランクル | Amazon
アウシュヴィッツのホロコーストから生還したユダヤ人心理学者が書いた本です。
「アウシュヴィッツから生還したユダヤ人心理学者が書いた本」…もはや説明は不要ですね。
極限状態の人の心理を垣間見てみましょう。
2000円足らずで、こんな貴重な追体験ができるなんて途轍もない価値です。
数万円払って原爆ドームを見に行くのもいいですが…それでは外から観察するだけです。
この本を読めば、実体験に基づいた話を内部から体感できるのです。
めちゃくちゃ有名な本なので図書館にもまず置いていると思います。
もし未読なのであればどのような方法でもいいので、ぜひ読んでみてください。
>> スペインの宇宙食 菊地 成孔 (著) | Amazon
ジャズミュージシャンの菊地成孔さんの「スペインの宇宙食」です。
説明しようがないのですが…ともかく、菊地成孔ワールドに引きずり込まれます。
個人的には、どことなく村上春樹作品の読書体験に似ているように思います。
圧倒されて、心がざわつきまくって、そして何も残らずに終わる。
「どこかに連れ去られたい」人にはすごくおすすめです。
オタキングこと岡田斗司夫さんの初期の作品です。
この方は天才です。
私は15年前に読んだ本ですが、いまだに魅了を失わない「未来予測」の本です。
あなたがこれをどう読むかはわかりませんが、「インフルエンサー」の台頭を的中させたと言えると思います。
いまだに Amazon でも値崩れしてません。価値が認められている証拠ですね。
以上、3冊のぶっ飛んだ本を紹介しました。
本は「寂しさ」の根本治療です。
どれか1冊でもOKなので、読んでみるといいですね。
余談:とはいえ、栄養もむっちゃ大事です
ここで急にベクトルが変わりますが、とはいっても「栄養」もめちゃくちゃ大切です。
栄養状態は性格を変えます。これはマジです。
今回お話した内容は「根本的な」「ソフトウェアの欠陥としての」寂しさについてですが、栄養不足という「ハードウェア障害」からの孤独感も存在します。
脳がまともに機能しないことによって生じるものですね。
私は普段は健康・栄養関係の情報発信をしています。
何かお悩みのある方はこのブログでも、私のツイッターでもいいのでフォローしてみてください。きっとお役に立てると思います。
宣伝でした。
では、最後にショーペンハウアーのこの言葉を送ります。
To live alone is the fate of all great souls.
それではまた。