「しっかりと汗をかかなければ、筋トレの効果はうすいですか?」
「筋トレしても全然汗かかないんですけど問題ないですか?」
「逆に汗だくになるんですけど大丈夫ですか?」
みたいな質問に答えます。
わりと運動で汗をかくことに意味を見出している人が多く見受けられますが・・・。
果たして汗はほんとうにそんなに重要なものなのでしょうか?
- 汗をかかないと筋トレの効果がうすくなるか
- 筋トレしても全然汗をかかないんですけど?への回答
- 筋トレしてると汗だくになるんですけど大丈夫ですか?への回答
- 「健康」的な観点から、汗について認識しておくべきこと
- 筋トレブロガーのささやき
汗をかかないと筋トレの効果がうすくなるか
結論はこちら。
ダイエットを狙うにしろ、筋肥大を狙うにしろ、汗は関係ありません。
汗で抜けるのはあくまで水分であって、脂肪は落ちませんし、筋肥大も起こりません。
・もし汗をかけばかくほど脂肪が落ちるのなら、サウナ好きの人はみんなバキバキの身体のはずです。
・もし汗をかけばかくほど筋肉がつくのなら・・・サウナはゴリマッチョにあふれた大変な世界になります。
・その世界線では、きっとボディビルダーはジムではなくサウナに入り浸っているのでしょう。
でもボクサーとかが減量中に厚着してトレーニングしてるじゃんあれは何なの?
という疑問はもっともです。
あれは一時的に「身体の水分」を抜いているだけです。
なぜならボクシングという競技は「体重」によって決まるルールだからです。
彼らも「体重」を減らすために水を抜いているだけで、「体脂肪」を減らしているのではありません。
ですので、あなたが減らしたいのが「脂肪」ではなく「体重」であるのなら、それも非常に有効なやり方になります。
ただ、それはただの一時的なカッサカサの身体であって、不健康そのものですが・・・。
水を飲めば元に戻りますしね。
というわけで、汗と筋トレの効果は全く関係なしという認識で問題ありません。
筋トレしても全然汗をかかないんですけど?への回答
「筋トレをしても汗をあまりかかないから、有酸素運動の方が良い・・・」
なんて思っているようならかなり BAD です。
それは単純に筋トレの強度が低すぎです。
初心者あるあるですけど、筋トレになってません。
「顔がゆがまなきゃ筋トレじゃない」
ですよ。
知り合いにマッチョがいるのなら一回、一緒にトレーニングしてみると早いです。
一気にどれくらいのものかの感覚が理解できますよ。
筋トレしてると汗だくになるんですけど大丈夫ですか?への回答
熱中症が怖いですが、基本的なことをしっかり守っていれば OK です。
- 水分を十分にとる
- 塩分を十分にとる
- 普段から継続的に運動して汗をかいておく
筋トレと塩分については別記事でより詳しく書いていますので参照ください。
>> 筋トレと塩分の考え方!その危険性と「最強ドリンク」の作り方 | 健康のためなら死んでも良い
「普段から継続的に運動して汗をかいておく」については、以下で説明いたします。
「健康」的な観点から、汗について認識しておくべきこと
余談になりますがひとつ、現代人なら誰もが認識しておくべきことがあります。
「暑熱順化(しょねつじゅんか)」はご存知でしょうか。
これ要するに、「普段から汗をかいておけば汗の性能が上がるぜ」という話です。
具体的にはこんな感じ。
- 発汗量・スピードが増加
- 塩分を失う量が減少
- 汗がサラサラに
良いことづくめ。
逆から考えると「急に汗をかくと熱中症になりやすい」ということでもあります。
「数日クーラーの中で仕事している状況から、急に炎天下での仕事」はかなり危険
ということです。
暑熱順化は一週間から10日ほどで起こるようなので・・・
「まだ本格的に夏になっていない間はクーラーをつけない」
という施策は実はとても有効ということです。
その間に、身体は汗のクオリティを高めていくわけですね。
筋トレブロガーのささやき
最後に筋トレブロガーからのささやき。
筋肉は、体に水分を蓄えるタンクの働きをしていて、筋肉が多い人ほど、水分の余裕があって熱中症になりにくい(R)
実は、これも筋肉が解決するシリーズです。
筋トレをしていれば、季節問わず年中を汗をかいて汗腺が鍛えられます。
筋肉量の増加により水分保持量が増えて、熱中症にも強くなります。
本気で自分の身体と日々向き合うことになるから、自分の水分不足や塩分不足くらい、自然と気づくようになります。
毎年毎年、小手先の熱中症対策で時間を無駄にするくらいなら筋トレにハマれば良い。
ということです。
ただ身体的な事情でトレーニングできない人は、代わりに毎日ちゃんと湯船に浸かって、汗を流すといいですよ。