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タンパク質の摂取で血糖値が上がったり下がったりする!?その理由を解説【本質はインスリン感受性】

タンパク質の摂取で血糖値が上がったり下がったりする!?その理由を解説【本質はインスリン感受性】

どうもサカト(@Sakato0)です。

今回はがっつりお勉強しましょう😃

以前にこんな記事を書きました。

昼までプロテイン飲むだけですごしてると何か調子悪くなるよね問題【それは塩か、低血糖か】 - 健康のためなら死んでもいい

食事を摂らずにずっとプロテインだけ飲んでると調子悪くなるんだよね~、という話です。

今回の話は、上記記事の内容の深堀りでもあります。

タンパク質の摂取で血糖値が上がったり下がったりする。その理由は何だ?という内容になります。

糖質摂取とは別にインスリン分泌のルートがある

まず話の大枠を理解しましょう。

糖質を摂取すると、血糖値が上がります。当然ですね。

そして血糖を下げるためにインスリンが出ます。

インスリンが細胞に作用することで、血液中の糖が細胞に取り込まれ、血糖値が下がります。このときに、アミノ酸も細胞に取り込まれます。

ここまではOKですよね?(前期の授業でやりましたね?笑)

さて、実はこの「糖質 → インスリン」とは別で、インスリンを出す経路があるのです。

まずはこの事実を認識してください。もっかい言います。

「糖質 → インスリン」とは別でインスリンを出すルートがある。

のです。なんとなくでも知ってましたか?

では、早速その別の経路を学んでいきましょう。

これを理解すれば、タンパク質を摂取しただけで血糖値が下がったり、はたまた逆に上がったりする理由がわかります。楽しいでしょう。

※ 本記事は take3GYM / タンパク質とプロテイン(前編)[] に基づいて執筆しました。ネットで調べると異なる内容の記述もみられますが、本記事の内容は左記動画情報に基づきます😔

消化管ホルモン「インクレチン」

別のインスリン分泌経路、その正体は「消化管ホルモン」です。

腸などの「消化管」から分泌されるホルモンの作用で、インスリンが出るということです。

インクレチンは三大栄養素の摂取によって分泌されるようです。糖でもタンパクでも脂質でもどれでも出るってことですね。

ではちょっと具体的に言いますのでできれば頑張って覚えてください(笑)

  • 腸管上部で GIP が分泌され、インスリンとグルカゴンが出る
  • 腸管下部で GLP-1 が分泌され、インスリンが出る

はい、これは覚えましょう。

あとの理屈はここから導くことができます(できるはず)。

グルカゴンは血糖値を上げるホルモンです。肝グリコーゲン分解およびアミノ酸からの糖新生を起こします。インスリンの逆と思えばいいんじゃないですかね。

これ、ちょっと意外ですよね。

インスリンとグルカゴン両方出すとか、一体何がしたいの?って感じです(笑)

ともかく、インスリン・グルカゴンときてまたインスリンが出るので、トータルとしてインスリンが作用します。

というわけでインスリンの作用で血糖値が下がるわけです。

糖尿病などでインスリンが効かない場合

しかし、ここでインスリンの効きが悪かった場合、話が変わってきます。

糖尿病の人はインスリンが効きません。

そうなると「インスリン・グルカゴン → インスリン」と出ますが、とはいえインスリンが効かないので、トータルではグルカゴンだけが作用します。

糖尿だから糖を摂らずにタンパク質を摂っているのに、グルカゴンの作用で糖新生が起こって血糖値が上がってしまうのです。つらすぎですね。

これはケトジェニックをやるときも関係してきます。

脂質からケトン体での代謝モードに切り替えたければ、血糖を下げなければいけません。そのために糖を断ちます。

その分、脂肪やタンパク質を摂るわけですが・・・もうお分かりのようにこれらを摂取しても GIP と GLP-1 による「インスリン・グルカゴン → インスリン」が出ます。

そしてインスリンは効かないからグルカゴンだけが作用して、糖新生で血糖値上昇。脂質代謝に入れない・・・😫

糖尿病つらたんです。

「ケトをやるときもインスリン感受性が重要」というのは意識しておくべきですね。

本質は糖を摂るかどうかではなく「インスリン感受性」にある

要するにインスリンがちゃんと効くがどうかが最も大切だということです

今回の話をまとめると以下になります。

  • インスリンがちゃんと効かないと、何を食べてもグルカゴンの作用で血糖値が上がってしまう
  • インスリンがちゃんと効く人は、(特にホエイ)プロテイン「だけ」を飲むと、低血糖ぎみになる恐れアリ

※ホエイには GLP-1 を増やす作用もあり、よりインスリンが強く効きます

※しかもホエイにはロイシンが多いのでさらにインスリンの効きを良くすると言えそうです*1 (マウスの血中BCAA濃度が高いとインスリンが効きやすいとの報告。このへんややこしい・・・まだあまりはっきりわかっていないぽいです)

以前の記事でも紹介したとおり、私は「インスリン感受性が良い」ので、長く糖質を摂らずにホエイだけを飲んでいると低血糖気味になって調子を崩したわけです。

あとがき

流れをもう一回おさらいします。

    プロテイン → 腸管上部から GIP → インスリンとグルカゴン分泌

    → 腸管下部から GLP-1 → インスリン分泌

で結局、インスリンが作用して血糖が細胞に取り込まれて血糖値が低下。

これを防ぐために、ホエイと同時にある程度の糖質を摂取して、低血糖を防ぐ。

まぁ私の場合は >> 粉飴>> ピュアココアパウダー>> ホエイプロテインですね。おなじみのセット。

と、いう感じです。

今の所はこの考え方で特に不調なく過ごせています。

インスリン感受性が低下している場合はまったく逆に血糖が上がります。

インスリン感受性を高めるための手段を普段から講じておいたほうがいいですね(>> αーリポ酸>> 亜鉛>> バナバ茶などがおすすめとなります)。

※GIPは特に糖質と脂質で分泌が強まるようです。逆から見るとつまりタンパク質はGLP-1によく効くとも言えます。この点からもやはりタンパク質摂取からの低血糖は十分にありえそうな流れですね。

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